毎度おおきに! 京都伏見 ぶちかまし超次郎らーめん でオマす。
今回は「らーめん職人さん達を取巻く環境」みたいなお話です。
ワテは、ぶちかまし超次郎らーめんを開店するにあたり、その準備段階から、現在の店舗運営に至まで、多くの「らーめん職人」さんに出会い支援を受け、現在も支えていただいています。
仕事の合間、合間に、それぞれの職人さん達の経歴やらーめん人生の出来事等を、聞かせて頂いてまいりました。その話しの中には、不思議とある共通点があります。
それは、
・過酷な労働環境と条件
・経営者(オーナー)との複雑な人間関係
・様々な金銭的トラブルに巻き込まれた経験
現在、お世話になっている店長も「汁そば たか」や「天下一FC」で長らく働き、多くのファンを生み出してきたらーめん職人の一人なのですが.....その人生も波瀾万丈と云うのか、恵まれないというのか.....大変なご苦労をされたようです。
彼らの話しから次のような背景が浮かび上がってくるんです。
オーナーは、一般的に当然らーめんは作れない。そこで事業活動(金儲けの活動)のために、らーめん職人さんを雇用する。
らーめん職人さんは、お店が繁盛するよう、経験や感、味覚を駆使して一生懸命”味”を追求し、顧客に”美味い”と云わしめる”らーめん”を作り、提供していく.....。
その結果として、常連客、心酔する根強いファンを生み出して行くのですが.....ここまでは、凄く良い話しなんですが....ここからがよく無い。
経営が上手く行っていれば、いいのでありますが......何らかの理由で、経営が上手く行かなくなって、突然、店を閉めなければならなくなってしまうのです。
何らかの理由と云うのは....
・らーめんが不味くて客が来ない
・近くに競合店が出来た
などと云うようなことではないようなのです。
「お店は、儲かっているのに閉店する」
と云うことが起こるらしいのです。
ラーメン店で儲けたお金を、別の事業に投資する....とか、遊興費として使う、事業拡大をもくろみ多店舗展開する.....等など
いきなり、閉店.....となった場合
美味いらーめんを食べたいと願うお客と、美味いらーめんを作り出す職人とを繋ぐ接点であるプラットフォーム(店舗)が突然消滅してしまいます。
その結果、顧客とらーめん職人だけが放り出されてしまうんですね。
名店と呼ばれた多くのラーメン店が姿を消し「あのらーめん、もう一回食べたいなあ」と云うお客を生み出して行くのです。
その顧客たちが懐かしむ味(レシピ)は、放り出された職人さんたちの頭の中やノートにの中に埋もれてしまっています。なんか、悲しいと云うのか、勿体無いというのか.....。
小さいながらでも一人のラーメン店オーナーとしては、何か考えさせられる話しでした。
今回は、このあたりで失礼いたします。 さような、さようなら