体重が回復していくと

筋肉や脂肪の量が増加し

見た目には

血色がよくなり

肌がしっとりしてきて

目に力がこもってきて

見違えるほどきれいになります。

しおれた花が生きかえり

今花開いた瞬間に立ち会ったかの

ような感動を覚えます。


治療に関わってよかったと

思える瞬間の一つです。



拒食症の治療の過程で

どこにお肉がつくのか

調べた研究がいくつかあります。

入院治療をして体重が正常まで

回復した時点でMRI検査をすると

健康な人よりも患者さんは

お腹まわりに脂肪がついていて

その一年後の検査では

脂肪は体全体に再分布していて

健康な人と変わりませんでした。


この理由として

比較的短期間に体重が

回復したためではないかと

考えられています。



つまり治療の過程で

一旦お腹にお肉がついても

一年で体全体にバランスよく

移動するということです。

この傾向は成人した女性で起こり

思春期の女性には認めないようです。
koutouin