病気とはいえ

体を壊してまでも手に入れた

拒食症の体を手放すには

明確な目標があることが

一番です。



とくに近くて現実的な

目標が効きめ抜群です。



学校への復帰なんかは

一番いい目標で

うまいこと復帰して馴染めば

体重のことなんか

すぐにどうでも

よくなります。



仕事もよいです。

仕事って学校よりハードで

タフさが要求されたり

無神経な人がいて

そこが味わいでもあるけど

拒食症の人は

繊細な人が多いから

そのミスマッチに配慮して

復帰の道筋を考えます。

ブランクが長めの場合は

バイトから入るときもあります。



さしあたっての目標がない時は

話し合って作ります。

やることがないということは

時間はいくらでもあるから

何でもできます。

贅沢な悩みです。



目標がなくても

誰かのために

治療をすることも大切です。

親のため

夫のため

子供のため

そして一番は自分のため。



病気から卒業することを

目標にするのが

最もシンプルです。

卒業式の時と同じで

一抹の寂しさと

解放されたすがすがしさが

待っています。