治療を始めるには
信頼してもらうことが必要です。
拒食症の人は
人によっては
それまでは
自分の趣味
仕事や学業
遊びに行くこと
家族や友達
いろいろ大切なものがあったのに
痩せ細った身体が
残された最後の
取り柄(とりえ)という人がいます。
その人に体重を戻せと言うことは
最後の宝物を奪われる気分にさせます。
そうすると
うまくいきません。
だから
信頼してもらって
安心して治療の話が
できるようになることが大事です。
そのためには
いくつかの作業を
重ねていきます。
まずひとつ
簡単にいえることは
無理強いはしない
とはっきり伝えることです。
そうすると
こわばっていた表情が
すこし緩みます。
ここで何か嫌なことを
させられるんじゃないか
強制させられるんじゃないか
と心配していたのが
その一言で
すこしだけ大丈夫かも
と思えるのです。