第二次大戦中に健康な兵隊36人を

食事量を半年間半分にして

体重を25%落とした状態を

観察した研究があります。



不安や抑うつが強まり

食事に対するこだわりが続き

食べ物のことばかり

考えるようになりました。

拒食症そっくりです。


体重が元に戻って

ほとんどの人は
回復しました。

過食が続いた人が

少しいたそうです。


この研究結果に対する

僕の理解は

「拒食症の治療に

原因は全く関係ない。」
です。


なぜなら

何の問題ない人も

拒食症になるのだから。

体重が戻れば

回復するのだから。


拒食症には

いろんな治療があり、

心理療法を受けて

自分の考え方

対人関係

家族関係

子供時代について

考える場合もあります。


極端に言うと

その作業が必要かどうかは

やせている時は

分からないはずです。


まず体重を回復させて

女性であれば生理が再開することが

身体の治癒を示す

明らかな証拠になります。


それで自分がどう変わるか確認した時に

自分を振り返るカウンセリングが

必要と思ったなら

その時初めて受ければ

いいと思います。


事実カウンセリングなしで

体が回復して

さっさと学校に復帰した子が

何人もいます。


体の治療とカウンセリングを同時にやると

治療がややこしくなります。

体調悪い時に

深く考えるのは

大変です。


ただし

心理的な関わりが

不要というわけではなく

体重を回復させるために

周囲の人や治療者は

充分心理的にも

サポートするのが

とっても大事です。


mugi