治療のやさしさ、治療のきびしさ
僕が治療を教えてもらった先生の中で
治療は厳しくやりなさいと
いつも言う人がいました。
自分の治療を見せると
甘すぎる
優しすぎる
と言われました。
それを聞くたびに
なかなか厳しくできないなと
思っていました。
そして
なんかおかしいなと
思っていたのですが
ある時なんで
おかしいと感じていたか
分かりました。
その先生の治療は
ふだんはとってもとっても
優しいのです。
でも厳しい時は
めちゃくちゃ厳しくて
そんな時患者さんは
いつも泣きます。
そして
そのあと
言われて良かった
と言います。
いつもはやさしいから
きびしくしても
伝わるんですね。
厳しいばっかりだったら
患者さんは
逃げていきます。
ここぞという時に
大事なことを
厳しい口調で
言うのです。
両方大事なんですね。
優しさが必要なのは
辛い状況の患者さんを
支えるため
時に
厳しさが必要なのは
そのつらい状況の中
一歩を踏み出す
患者さんの背中を
押すためです。
そのここぞという
タイミングと
伝え方を
まちがえないのが
とっても大事です。