プラセボ効果と自然治癒力
新しく開発した
薬の効果を調べるのに
見た目は全く同じだけど
何の効果も持たない薬と
飲み比べて
違いを調べます。
そうすると
面白いことに
どんな薬の研究でも
血圧の薬でも
糖尿病の薬でも
うつ病の薬でも
本物の薬と比べて
効果のないニセの薬は
本物の薬に比べて
平均して半分くらいは
効果があります。
効果の全くない薬が
莫大なお金をかけて
開発した薬の
半分の効果が
あるのです。
この理由は
はっきりと
分かっていません。
「プラセボ効果」
と呼ばれ
自然治癒力と同じ
メカニズムと
考えられています。
この薬は効く
と思って飲むと
血圧も下げるし
血糖も下げるし
気分も上げてくれます。
この理屈を
発展させて考えると
病気にもよりますが
その人が
治そうと強く
思えば思うほど
治りやすくなります。
逆に言えば
どんな治療でも
本人がやる気にならないと
うまくいきません。
治療する人は
この効果が
最大限に出るように
患者さん自身が
治療したくなるように
工夫するのが
大事です。