心理療法で

だいじなことは、

どんな治療をするかでは

ありません。


だいじなのは、

相手を察することです。

相手を間違って理解して、

最新の心理療法を行って、

傷つけてしまうことが、

時にあります。


誤診による

治療に似ています。


どうやって、相手を察するか、

いろんな理論がありますが、

イメージで言うと

こういうことです。


この場合は、

特によく知っている人の

こころについてです。


その人自体を、

自分の心の中で、

思い描きます。

その人の動き、

態度、

よく言う言葉とかを

思い出します。

そのイメージが

自分の中にできたら、

そのイメージの中に

はいってみます。

あるいは、

単に、

その人のように、

実際に

振る舞ってみます。

そうすると、

自分のこころの中に、

その人の気持ちが、

ふっと湧いてきます。


こういう気持ちなのか、とか

やっぱりそうだろうな、とか

相手が言った

言葉の、

気持ちの、

感じが

伝わってきます。


そうすると、それに対して、

何か声をかけたい言葉が

次に出てきます。

実際の心理療法では、

こういう手順では

ありませんが、

同じことを

自分の中に起こして、

「あなたの

言っていることは、

こういうことですか?」

と聞いてみます。