拒食症の治りやすさ
どういう拒食症が治りやすいか、
分かっています。
① 本人の治りたい気持ちの強さ
治りたい気持ちと、
食べるとぶくぶくに太ってしまうんじゃないかと言う怖さが、
ぶつかっていますから、
治りたい気持ちが強ければ強いほど、
怖さに打ち勝ちやすくなります。
② 病気の期間の短さ
病気になって日が浅いほど
治りやすいのも、もっともです。
やせ細る前の生活をよく覚えているし、
早く学校復帰や仕事に戻りたいと思うものです。
ちなみに、治るまでの平均期間は3年間と、
過去のデータでは出ていますが、
患者さんたちと何年で治したいか話し合って、
それに基づいて治療計画を立てます。
③ 家族などの周りのサポート
病気に立ち向かっていくのに、
一人でできないことはないですが、
応援してくれる人が多ければ多いほど、
弱気になった時などに、
心強いものです。
治療者は、専門家でもありますが、
基本は、サポート役です。
同じ病気の仲間が支えになることがあります。
たまに、お互いの傷をなめあうだけの関係や、
病気の助けをする関係に陥る場合がありますから、
その時は、注意が必要です。