魚とて、空を翔るわけか。ふむ。
──ああ! 大志を抱くものらは空をむく。(いつしか真空に斬られなければいいけれど)
ところで、竜は人気の生き物なだけあり、名前も種族も様々である。
天にいるやつ、りんごを守るやつ、首とか冠でいっぱいのやつ、滝壺に潜んでるやつ……
おそろしい竜とは恐竜のことだろうか。
それはさておき。
亢竜悔い有り、という言葉がある。
天上の内でも究極に登り詰めた竜、しかし慎まなければ下界へ落とされてしまうのである。
自重の美徳だろうか?
いやいや、ちゃうやろ。
礼は重んじられるべきだが、極めれば、礼は消滅する。
一方、無知の知とあるように、極まるところもない。
何もない、静かなところで、己が幻想にまみれながら、下界からみて極めたものたちが、ゆらゆら私語する。
亢竜なるものは、その字のごとく、あがり、のぼり、たかまり、きわめ、たかぶり、自慢し、
だがしかし、その喉元までしか吐き出せぬのである。なにが?
とはいえそこより出るのどびの素晴らしさといったら!