2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)/神田 昌典

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今回はこれ。実際読んで、得られた内容が多すぎて正直思考が整理しきれていない。
あとあと振り返ることにもなりそうだ。

2022年に向けて(2012年から10年間)、自身の未来を切り開こうという意志のある人に対し、
物事の捉え方や予測の仕方、リーダーシップの発揮の仕方などが紹介されている。
著者の学歴、職歴、一部病歴などの視点からデータを元に示されていて、
要点がとらえやすかったという印象。

私自身の少ない知識の中から、疑問点としてとらえたのは
人口推移を元にした中国経済発展のシナリオが展開されている辺り。
個人的には、来年(2013年)あたり中国は政治的に内戦が勃発するのではないかと
考えており、人口推移だけで先を推測するのはややおおざっぱではないかと感じた。

もう1つ。日本は衰退から躍進へという流れで現状をネガティブにとらえているが、
私の考えではちょっと違う。日本は貿易収支は黒字を推移している。つまり儲かっている。
日本の景気を悪くとらえさせているのは内需が冷え込んでいるのである。
このあたりにもっと触れるべきではないのか?
特に国内小売業の落ち込みはかなりのもの。

実践マーケターとして数々の著書をヒットさせてきた神田氏だからこそ
このあたりをもう少し突っ込んだ話が読みたかったし、
その上でなぜ現状の日本をネガティブにとらえるのかを知りたかった。

好き嫌いでいうと神田昌典氏を私は好きだし尊敬している。
この本でもとても学ばせてもらった。まだ消化しきれないほどに。

今後の時代を生きながら時々振り返りたい本である。