来週くらいからドイツの冬の風物詩、
クリスマスマーケットが始まります。
正直、このイベントが無いと、
ただただ暗くて寒い冬を越すだけなので
今からマーケットで食べ歩きするのが楽しみです!
今日は「憧れの国、日本」って話。
2、3日前、職場に向かうバスの中、
同僚とたわいの無い話をしてた時のことです。
私たちは空いているバスの座席に並んで座ってました。
話がひと段落したあたりで、通路を挟んで同じ列に座っていた
東南アジア系の20代くらいの女性に声をかけられました。
「ドイツ語話せますか?」
私は「少しなら」と答えました。
その女性はドイツに長く住んでるようで流暢なドイツ語で
「来年、日本に初めて旅行するんですが、
東京と京都、どっちがの都市がおすすめですか?」
と聞いて来ました。
ん~、それはもう好みですね。と心の中で思いながら
「東京は新しい文化の都市で、
京都は伝統的な文化がたくさんある都市。
だからどっちに興味があるかで決めてみたら?」
と無難なことを答えました。
彼女は少し考えたあと、
「私は伝統文化に興味があるから京都に行ってみようと思う」
と言いました。そして
「京都から東京に移動は難しいかな?」
私は
「京都から東京まで新幹線で大体4時間くらいかな。
もし京都とどこかもう一箇所大きい都市をみたいのなら、
大阪もいいよ」
とそんな話をしていて、私は彼女に
「いつ頃日本に行くの?」
と尋ねてみました。
「春よ、桜の時期。私、桜をみたいの」と話てくれました。
桜の時期の京都か。私も憧れるな。桜の時期に京都行ったことないし。
彼女は
「兄は子供の頃から日本のアニメをずっとみてて、
日本に旅行に行ったことがあるの。
その影響で私も日本に興味を持ったんです。
私はたくさん桜が咲いているところを見たいの。
だから来年の春に日本に行くの楽しみなんだ」
と目をキラキラさせて話てくれました。
そして最後に彼女は日本語で「ありがとう」と言って
バスを降りで行きました。
ドイツに来た当時、よく通ってたピザ屋のイラン人のお兄さんが、
私が日本人だとわかると、
「日本っていい国だよね」
と言ってくれました。
「日本で津波があったときのニュースを見たんだ。
みんな冷静に行動してたよね。
ちゃんと並んだり、食べ物の奪い合いもないし。
本当にすごいと思った」
と話してくれたことがあります。
そっか、
日本の中にいると、災害には慣れっこなんで冷静でいられるのは普通のこと。
世界ではこの「普通」がすごいことに思えちゃうんだね。
「隣の芝は青い」
日本に住んでいると、日本の良さが見えなくなってしまいます。
私も日本に住んでいた時は、他の国のよりも日本が劣って見えてました。
実際に外国に住んでいると何かと日本と近い地位で括られる発展国のドイツでさえ、
がっかりさせられることが多々あります。
(あげたらキリはないのでここでは止めておきますが)
確かに日本の政治とか経済が良くないことも多いです。
教育とかはドイツの方がいいなと感じることもあります。
でも一旦、日本から出て改めて日本という国を見てみると、
「日本はいい国だ」
と思うんです。
水道の水をなんの迷いもなく飲め、
季節ごとに旬の美味しい食べ物が食べられ、
春夏秋冬の美しい季節が巡り
大都会と自然豊かな地方都市がある国。
そして、「日本っていい国だよね」って外国人が憧れてくれる国。
桜の咲く頃に日本を訪ねてくれる彼女に
存分に京都を楽しんでもらいえたらいいなと思いました。