あなたと出会い、
あなたに惹かれ、
あなたと過ごした。
今年で五年目になりましたね。
東京は恐い場所だと思っていました。
けどあなたに会える東京は素敵な街でした。
笑い合った。
ケンカした。
傷つけ合った。
悲しませ合った。
そして、また笑い合った。
何度もダメになりそうで、それでも一緒にいたのはなぜだろう。
ときめきなんてのはもう感じることは少なくて、それでも飽きずにいたのはなぜだろう。
お互いを知れば知るほど、お互いの嫌なとこ見つけて、それでも全て嫌いにならないのはなぜだろう。
あなたと僕だけの言葉で表すことのできないなにかがあるから。
つまりはあなたと僕だから。
あなたが東京を離れると決まった時、
それはずっと先のことに感じていました。
あと一週間になっても、悲しいことだとわかっていながら、まだ漠然としていました。
いや、考えないようにしていました。
だけど夜にあなたが泣いているのを見て、
次第に悲しさを押さえるのがつらくなりました。
けどあなたの前では泣かないと決めていました。
だから泣いているあなたを抱きながら他のこと考えようと必死でした。
あなたは僕に「悲しくないの?」と聞いたけど、
悲しくないわけありません。
そうして最後の夜。
優雅な晩餐は楽しかったですね。
美味しいお酒、美味しい料理、楽しい会話。
東京での最後の晩餐が楽しくてなによりでした。
その後あなたの部屋で荷造りしましたね。
ごめんなさい。
堪え切れませんでした。
泣きました。泣きました。
あなたの前で泣いたのは初めてでした。
拭っても拭っても涙は流れて。
びっくりしたでしょう?
今まで堪えてきたから余計に泣きました。
泣かないと決めたのにね。
けど泣くことは悪いことではないのですね。
気持ちは幾分楽になりました。
寂しいのにはかわりないけれど。
あなたにもらったマグカップ大切に使います。
永遠に別れるわけではないのだから、
会いに行きます。
そしていつでも会いに来てください。
遠くだけどいつまでも繋がっています。