本日はオフィスのレイアウト変更があり、休日出勤中です。


・・・・と言っても、私自身はオフィスに業者さんが立ち入るのを見守るだけで、あとはたまに作成した図面上に問題があると呼ばれて対応を検討するくらいなので、日常の仕事をしたり、気楽なものです♪

(だから昨日のデートレポもゆっくり書けたのですが)


先ほど時間が取れたので、近所のカフェにランチに行ってきました。


朝飲んだお味噌汁や途中で食べたチョコのせいでお腹は空いていなかったので、ついうっかり白ワインとおつまみ(?)のパンを頼んでしまいましたw


お供には、先日買ったばかりの、このエッセー。



江國 香織著 文藝春秋 「やわらかなレタス」

三十路女のリアルガールズトーク


江國香織の本はなるべく文庫で買おうと思っている(いつもで持ち歩いて読みたいから)私ですが、「抱擁、またはライスには塩を」に引き続いて、こちらも買いたい衝動を抑えられませんでした。


だって、


「やわらかなレタス」


ですよ???


こんなタイトルのエッセー(江國さんは食べることが大好き。しかもグルメということではなく、人生の中での、「食べる」ということにつながる全てのものを愛している)を見つけちゃったら、今、買うしかないでしょう!


そんな本のお供に、(たいして飲みたくないけど、カロリーのこと考えて)ブラックコーヒーなんて、冒瀆でしかないような気がしたので。


・・・・・というのが、(仮にも仕事中であるにもかかわらず)ワインを飲んでしまった自分への言い訳(笑)。




「やわらかなレタス」

本、旅、そして人生さえも、食事の喜び抜きには語り尽くせない

食事の幸福がなかったら、人生はどれほど味気なくなるだろう。小説、旅、身辺のよしなしごとを繊細にかろやかに描きとめた随想集

(文藝春秋サイトよりお借りしました)




ワインを飲みながら読んだページに、ちょうどこんなくだりがありました。


「私はワインにくわしくないけれど、瓶の色や形、エチケットのデザインを眺めるのは愉しい。買われた先でその瓶が置かれるテーブルや、中身の注がれるグラス、料理や、部屋の様子まで想像してしまう。魚介のパスタだな、とか、庭でバーベキューするときかも、とか、料理はなしで、チーズやスナック菓子と一緒にのむのもありだな、とか、テレビをみながらかも、とか、寝室かも、とか、想像が広がるのは断然手頃な値段のワインの方で、それは高価なワインだと、高級レストランの風景および料理しか、私には思い浮かばないからだ。」



つくづく、江國香織の考える、こういう人生の価値に共感。


日常働くオフィス街で、1人真昼間から安い白ワインを飲みながら、どこか「自分は間違っていない!」という勇敢な気持ちになったのは、間違いなく江國さんのせいです(笑)