「今一度、普段の生活を見直してください。」
エレベーターのすぐそばの壁、こう書いた紙が一枚貼っている。
貼っている通告書にはいつも厳しいこと言ってるけれども、
今回だけ、パッとして、目を覚ました。
私の生活、顧みて、いったいどういう様子になってるだろう。
過去のどんな時よりも、寂しく感じたのは確かなことだった。
寂しくて、いつでも動画を流していて、ビデオ通話をやっていて、
誰かがそばにいてくれてほしいと思ったから。
私だけがいるこの国に、私のため誰かの声を聞きたかったから。
いつも自分が一人でも生きていける人と思ってきたが、
この春を越えてから、そう思う勇気もなくした。
花がいっぱい咲いていた春なのに、撮った桜の写真を見て「その時っていいなぁ」と思う季節なのに。
賑やかなもの、私を包んいただから、静かさを求めていただけだった。
勇気でも品格でも、なんでもなかった。
経験している全てに、まだ気がつかなかったので、ひとりぼっちになりたいと思う。
結局、私は寂しがりやであること、分かってきた。
カレンダーをチェックしたら、試験がある、宿題がある、提出すべきものがあると、
やることはまだある、自分を忙しくすることによって、安心させる。
でもそれらのことを一段落終えて、何すればいいの。
オフタイムに待ち望んでいる気持ち、寂しさが連れて来た怪物。
時間が早く映るように、未来を望んでいた。
特にやりたいことないけれども、未来を望んでいる。
少なくとも寄り添ってくれる人たちはいるから、涙でも出るほど、その未来を望んでいる。
今の私が、ただ未来を待っている、人の形をしたロボットであること。
普段の生活ってこういうものにすぎなかったこと、明白になった。
