この人天才か?
と思わずにはいられない。

なんだ、この文体の小気味良さ。

一見、グダグダに見えて、実は流れるようになめらかで、美しい。


ストーリーの骨格も面白い。


無鉄砲そうで、実は緻密に計算されているのだろう。

そこかしこの評論者が言うことにもうなずける。


わたくし率 イン 歯ー、または世界/川上 未映子
¥1,365
Amazon.co.jp

次作、『乳と卵』が芥川賞を受賞したのは、

これが伏線になっているのではないだろうか?



ちなみに、今読んでいるエッセー

世界クッキー/川上 未映子
¥1,365
Amazon.co.jp

やっぱ面白い人! 思考がまるで哲学!

しかし、これ読んでるときは気が抜けない。

気が緩むと、あまりに哲学的で、何言ってんだかわからなくなる。

↓やっぱ、哲学的。
http://www.youtube.com/watch?v=Un5TKFUzscI

※ネタバレ注意。まだ見ていない人は読まないでください。


雨天のため、急遽午後休になった夫と、レイトショーで。


う~ん、物足りない。

えっ、もう終わっちゃうのかよ?

もっと感動をくれよ~。


…心の声。


全体通して、いまいちピンとこないし、グッともこない。


美しい風景描写すら、ストーリーの力がない場合、

ムダに思えてしまう。

(自分の心が貧しいからか?)


勝手に、人間の少年‘翔’と、小人の‘アリエッティ’との

恋心、とまではいかなくとも、もっと深い心の交流があって、

そこから、命のはかなさとか尊さとか、愛のあり方なんかが

メインになるかと思っていたから、

そのあたりの描写が薄くて、物足りないと感じるのかな?


中盤、絶滅の危機にある種族のいち少女が、「家族、種族ともども、絶対に生き抜いてみせる」と

のたもうたからといって、

終盤、翔は、「君に生きる勇気をもらった」「君は僕の心臓の一部だ」とまで言えるんだろうか。

かなり唐突に思えた。


そもそも、ほのかながらも‘恋’心って芽生えていたのかな~。

アリエッティが翔に見つかった際、頬を赤らめていたのは、

どういう感情なのかしら。


翔からアリエッティへの思いは、

小さきものへの慈しみ、人類愛ってところなのかな?


本当のところはようわからん。


友人の弁、

>母性の宮崎駿に対して、父性の米林宏昌か。

>女性陣の描写は苦手な様子。アリエッティはじめ魅力なし。

には大いに共感した。

女性だからそう思うのかな。


まったくもって、アリエッティのお母さんには、失望した。

あれぐらい抜けてた方が、父の厳格さが際立つのか。。。

しかし、母というシンボルは、

もう少し神秘的というか、崇高であってほしかった。


声優陣が、ぴたっときていたのはよかった。


ちなみに、夫は非常に「面白かった~」と満足気。

つぼにはまったらしく、一人大笑いしていた。


夫談。

ハルさんは、滑稽。でもあれは、人間を象徴している。

俺も、お前もハルさんだ!

少数派と多数派の問題だよね。


って、そうか、とうかそういう見方をすればいいわけね。

新聞での評論にも、ジブリ映画のテーマは「マジョリティ対マイノリティだ」と

書いてあった。


私が、ジブリを知らないだけってことかもしれない。

ライブに行ってみたい。


http://www.youtube.com/watch?v=W7lZ5_ChKaE


言葉、旋律、声、パフォーマンスすべて、洗練されている。

こういう勢いの曲って、荒削りっぽいのかな、とか

思っちゃいがちだけど。


しかし、

キャッチコピーの「リアルタイム・シンガーソングライター」とか、

箭内道彦のいう「今日思ったことを今日歌う。」ってフレーズは、

じゃあ、それ以外の人がおるんかい?と疑問を感じてしまう。

他の人は、前日以前のことを書き溜めておいて、今日歌ってるってこと?

「今日思ったこと」ってたって、既に過去のことなわけだし。


かつ、

それゆえ本人まで、

「曲は出来た時点で古くなると思ってるし、完成したーって思ったらもう古くなってるから…。」

なんてのたもうておる。

常に‘今はさっき’だから、そりゃそーなんだけど、

普遍の層に達しているものは、いつまでたっても古くならないと思うぞ。



さっそくカラオケで歌ってみたが、息が切れた…。

クリエイティブであるということは、

自分に正直でいるということ。


こんなにシンプルな言葉で言い表せちゃうんだ…。

ひとつのもやもやが晴れた感じ。


自分に正直か否かが、クリエイティブであるかどうかの

指標にできるのは、とっても便利!


目からウロコ、なるほどなっとくガッテン、ガッテン。


スーパーの野菜売り場。

ブロッコリーの前で、老女と中年女性が話していた。


「息子のお弁当のおかずの間に、何もつけづに入れるんですよ。

味がないからまずいとか言われるんですけど、おかずの味もあるし。

バランスもあるし、色合いもいいから…」


他人行儀な雰囲気から、義母と嫁ではなく、赤の他人同士だと思われる。


老女が移動、今度はもやしを選んでいる主婦に親しげに話しかけようとしている。

ねぇねぇお話しましょうよ~といった雰囲気で、

あちこちで人の顔をのぞきこんでは、人のよさそうな人を見定め、

話しかけるタイミングを見計らいながら野菜売り場を練り歩く。


多分認知症? そんな雰囲気を感じずにはいられなかった。


寂しいだけ?


夫に先立たれたんだろう。子どもはいないのかな。

子どもや孫に相手にされていないのかな。


あ~やだやだ。あんな老後は嫌だ。

やっぱり、子どもがほしいな。家族で仲良くしたいな。


でもそれって、ちょっと違うよな。

寂しい老後を避けるために、子どもを生み、家族を築くのか?


あんな老後もありではないだろうか。

あんな老後でもいいんではないだろうか。

自分には自分の老後がある。

老後がどうであろうとも、逝く先は同じだ。

そんなふうにも思えた。