あさはかな愚人どもは、自己に対して仇敵に対するように振る舞う。悪い行いをして、にがい果実をむすぶ。
もし思慮深く聡明で、真面目な生活をしている人を伴侶として共に歩むことができるならば、こころ喜び、おもいを落ち着けて共に歩め。しかしもしそれができないならば、国を捨てた王のように、また林の中の象のようにひとり歩め。
人が生まれたときには、実に口のなかに斧が生じている。人は悪口を語って、その斧によって自分自身を斬るのである。
貪りと怒りと迷妄とが己に生じると、それらはその人自身を害する。茎の細い植物が、実がなるとその重さで倒れてしまうように。
「私は雨期にはここに住もう。冬と夏にはここに住もう」愚者はこのようにくよくよと慮って、死がせまってくるのに気づかない。