スター料理人は地方が育てる | 地方創生のよもやま

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昨日、総務省出身で元鹿児島県長島町副町長の井上氏(現在は愛媛県庁出向中)が主宰する勉強会「おっはークラブ」に行ってきました。

 

(井上氏ブログ)

http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68683537.html

 

今回の講師は島根県邑南町でA級グルメを仕掛けている邑南町役場の寺本英仁氏

 

邑南町のA級グルメの象徴といえるのが里山イタリアンAJIKURA

東京からだと片道7時間、広島からでも3時間はかかる立地にもかかわらず都市部からの客で連日にぎわている。

 

 

「地方には何もない」とみな言う

その理由は

・農産物が何もない→すべて都市に送ってしまうから

・人材がいない→子供をみんな東京に送ってしまうから

自らの手で何もなくしてしまっている状況を変えたい

 

この現状を変えるため、地元の農産物を地元で使うための仕組みづくりに取り組んできた

 

平成23年度から、地域おこし協力隊の制度を活用し「耕すシェフ」をスタート。3年間で農業・料理・経営等、企業に必要な知恵を身に着けてもらい、複数の起業に結びついている

 

 

重要なのは価値観を変えること

 

「一流の料理人」での勝負では都市にはかなわない

一線を画することができるような新しい価値観を打ち立て、それに共感してもらうことが重要

 

自分たちが育てる農業・郷土料理・地域

そういったものではミシュランの料理人も勝てない

 

邑南町の「スター料理人」は「一流の料理人」ではなく、地域のスター。

地元に愛される、地元の誇りで、地域が支える存在。

 

 

価値観を変え、新しい価値観のもとに新たな仕組みを作ることで、幸せに住み続けることができる地域づくりが進んでいる様子が伺えました。