出会い
あれはまだ
藤の薫る頃のこと
私は ペットショップが大好きで
モールなどに出掛けると、必ず覗いていたのだが
アパート住まいで 更にペットアレルギー持ちの私には
大好きな にゃんこを飼う事は出来ない
しかし
自分さえ我慢すれば、鳴かない動物なら飼えるのでは?
と
ミニウサギ コーナー を徘徊するようになった
しかし
ツレ は
『アレルギーが治ったらね』
と
突き放すばかり
治る見込みなんて これっぽっちも無いので
いつも
(´・ω・)ショボーン
としながら帰ったのだが
この日は違った
ペットショップ に入った私は
どうせ ダメと言われるし…
見たら飼いたくなるからウサギコーナーには行かないんだ…
と
ウサギを避けて
何故ここにいるのか分からない 馬鹿デカい豚を見つめていた
いつもなら
この辺で ツレ が私を連れ戻しに来るのだが
(アレルギーで長居出来ないのでね)
ツレ が来ない…
どうしたのかと
探してみれば
何かの前で
ヤンキー座りをしている
近付いてみると
ツレ が座っているのは
『ミニウサギ』
と 書かれたケージの前
人が 見ないようにしてたのに、お前が見てどうすんねん!
(#゜Д゜)
と
型のいい後頭部を どつこう
としたがやめた
私が来た気配を感じると
ツレ は立ち上がって
隣りのケージを見始めた
それもまた ミニウサギのケージ
欲しくなった?
と聞いてみたら
うん
と返事が返って来た
私は
それはそれは 喜びました
やっと ウサギの可愛さに気付いてくれたのね!
丁度 引越し予定だったから、少し広い部屋を捜せばOKだわ!!
今すぐには無理だけど、受入体制だけでも 整えておけば問題なし!
自然と 顔も綻びます
ケージ とか 置ける場所も考えないとね♪
振り返ると またもや ツレ の姿がない
視線を落とすと、最初のケージの前に
ヤンキー
少しすると 立ち上がり
別のケージを見始める
これを数回繰り返し
私は 思い切って聞いてみた
その ウサギ がいいの?
ツレ は『うん』と答えた
今 そこにいる ウサギ がいいと言うことは
すぐ飼う気か?
今日から飼う気か?
その ウサギを?
ミニウサギ なんて名ばかりの でぼ~ん と横たわる そいつを?
どう見ても その風体のせいで敬遠されて売れ残った感 漂う790円のそいつを?
いや まぁ
それは別に構わないのだが
ツレ が気に入っているならそれでいい
しかし 聞いてみたい
何で そのウサギがいいの?
「何かを感じるから…」
何か?何かって?
「それは俺が NTだから」
ぶっとばす。
(´/、>`)ъ
※NT→ニュータイプ
とりあえず
今すぐには ケージを置く場所もないし、何の用意もしてないから
と ツレ に言い聞かせ
この日は 帰宅
翌日
私が仕事から帰ると
私の顔を見て、何やら ツレ が含み笑いをしている
何かと問えば
「何か気付かない?」
は?
(´/、>`)
部屋を見回してみると
見覚えのない箱が一つ
何 この箱?
と 聞いた瞬間
箱が動いた
すぐに 解りましたよ
アレ だと
仕事帰りに あのペットショプに寄って来たらしい
私が 箱の中身に気を取られていると
今度は ベランダから、梱包されたケージを運んで来た
一緒に組み立てよ♪
よ♪
じゃねぇだろ
(´/、>`)
私には
アレルギー があるからダメだと散々 言ってきたくせに
自分が 飼いたくなったら私の話は無視か
そんな 経緯で
黒将軍様は我が家へやってきました
すっかり ウサにハマった ツレ…
運命的な出会いの おかげか
すっかり 足蹴にされてます