こんにちは。

ちりゅうすずかです。お久しぶりです。

よく、恋愛記事のタイトルで、
「こんな男性とは付き合ってはいけません」
みたいのがあると思います。

そこには、浮気癖、浪費癖、嘘つき、DVなど、
もっともだと言える内容が書かれています。

今パートナーがいない状態で、
相手選びに悩んでいる時は、こういった
「こんな人と付き合ってはいけません」という情報が
まあまあ役に立つと思います。

でも、ここでちょっと注意していただきたいなと
思うことがあります。

恋愛や結婚のパートナー選びに限らず、
人間関係全般について、
「こんな人と付き合ってはいけません」
と言っている記事や本、動画発信などがありますよね。

たとえば、向上心の強い人や、
意識高い系の人に向けて、
「ネガティブな人」「愚痴を言う人」
「人のせいにする人」なんかと、
「付き合ってはいけない」と主張するものです。

たしかに、負のオーラみたいなものがある人と一緒にいると、
エンパスやHSPみたいな人は疲れると思います。

その点では、
そういった人と距離を置いた方が良いというのは、
もっともなことです。

しかし、極端に煽るような形で、

そういった人と縁を切りましょう、
と書かれている記事などの内容をうのみにするのは、
あまりおすすめしません。

まず、そういった主張をしている人は、
自己啓発セミナーや、
何らかのコミュニティーを主催している、
というケースがよくあります。

そこで、いまある人間関係を切らせて、
孤立させた上で、
自分のコミュニティーに取り込み、
信者化させようとしているのです。

共通の敵を作って組織力を高めようとするのは、
歴史的にもよく使われてきた方法です。

そもそも、人間ですから、
グチを言ったり、
人のせいにしたくなったりするのは、
当たり前の、人間らしい感情です。

それに、不満のポイントが違ったりするような、
価値観の違い=多様性なので、
それを否定して、
同じような意識高い系みたいな価値観だけで集まることは、
最終的に良いアイデアが生まれなかったり、
アンチや敵対する勢力と争うはめになったりして、
長期的には、生存競争の優位に立てなくなる可能性が十分あります。

ヒトラーの「優生思想」がなぜ成り立たないのか、
その辺は調べてみて欲しいと思います。

周囲に、多少合わない人がいてこそ、
どう折り合いをつけるか、
どう歩み寄るかといった、
コミュニケーション力や
人間力を磨くチャンスや、
あるいは社会的な課題を解決する
アイデアが生まれたりする可能性があるはずなのに、
それを放棄し、
思考停止に陥るのです。

自己啓発や、スピリチュアル、
ライフハック系、
拝金主義なんかにハマりだすと、
自分の彼氏、彼女、旦那、妻が
「低レベル」に見え出すという現象がよくあるようです。

それらの従事者は言葉巧みなので、
それに詳しくなった自分の方が、
より優れたソリューションを持っている、
と錯覚しやすくなります。

そもそも、いま「低レベル」と見なしているその相手は、
その人なりに、その人の置かれた状況での処世術だったり、

知恵だったり、人間として素晴らしい部分があったりするものです。

それを全く無視し、じっくり対話することもせず、
「低レベル」と決めつけて、
「離婚しようか迷っています」
みたいなことを言う人がけっこういるんですよね。。。

もちろん、冒頭に挙げたような、
浮気癖、浪費癖、嘘つき、DVなどが
ある場合は別ですよ。。。

「引き寄せの法則」では、
たしかに、同じような波長の人が引き寄せ合う、
という現象が起きます。

しかし、引き寄せられた後、
自然な形で縁が切れるのでなければ、
まだ「同じ波長」どおしでつながっているのです。

相手が浮気したり、暴力を振るったりしたら、
それはもちろん、「別れ時」です。

 

また、自分に目標や他の好きな人ができて、

別々の道を歩みたい、と強く希望する場合も、

お別れのタイミングかもしれません。


そういうことがないのに、
自分の方が成長している気になって、
相手が格下に見えてきたら、
ネット上に溢れる
「つきあってはいけない人」の罠に
ハマっている可能性があります。

実際にお金を取られていなくても、
幸せになることとは逆のベクトルの
思想をインプットされていることがあるので、
気をつけて下さい!

明治、大正、昭和初期などの、
今のように選択肢がなく、
親の決めた相手と結婚し、
お互い不平不満がありながらも、
それなりに幸せだった
夫婦の姿を思い浮かべてみると良いかもしれません。

本日もお読みいただきまして、
ありがとうございます。