病院にて
病院に泊まれるのは今週末まで
月曜から大部屋になってしまうのだ
父ちゃんはミキサー食が食べれる様になった
昨日は朝昼夜、父ちゃんに手を添えながら食べさせた。
今朝は自分でスプーンを持って食べていた
すごいね
時々、私にも食べさせよーとするけ『いぃ、いぃ』って言うと怒った顔するけ何回か食べさせてもらった

昨日の夜はいっぱい父ちゃんと遊んだ。
父ちゃんもニコニコ笑顔
遊びは うちが父ちゃんの手を食べる真似をするんじゃけど、父ちゃんは必死で抵抗してうちの手を食べさせよーとする(笑)
楽しそうにぱぁぁ
っと笑ってくれる アンパンマンの、ボタンを押したら喋るおもちゃとウサギの鳴るおもちゃを渡したら何回も押してた。
刺激になるといいかな、と思って。
看護師さんが来ると、おもちゃに興味なさそうに態度するんよね(笑)
昨日は夜中もゴソゴソ起きてるので『寝ないとダメよ~』って言ったら、自分のかけているタオルケットを私にかけようとしてくれてた。
また泣いてしまった
『よっしゃ』って言って起きあがろうとするんよ
起きあがれんけど
神様 仏様 ご先祖様 ありがとう。
もっと奇跡を起こして下さい



頑張れる!
生きていると、しんどい事やキツイ事もいっぱいだけど。
父ちゃんが、今もこの瞬間も頑張っているんだと思うと何でも頑張れる気がしてくる。
父ちゃんの闘いに比べると、私なんて…と思える。
そばにいても、さすってあげたり手を繋ぐ事くらいしかできないんだけど痰と闘っている父ちゃんのそばで手を繋いでおってあげれる。
頑張ったね、っておでこをさすってあげれる。
今も病院に行きたい。
昨日も座ってると、父ちゃんがかけているタオルケットを私にかけてくれようとして。
寒くないか、気遣ってくれたのかな。
私のほっぺもペシペシペシペシって叩いてた。
帰る時も『ばいばい』って手を振ったら手を振ってくれた。
わかっているんだろうな。
意識が戻る度に、平日に親戚から様子を聞いて調子が良くなっていってるのを聞き安心するとともに、少し不安になっていた。
意識がなくて、泣いてばかりで病室でずっと父ちゃんの傍におって。
週末になると反応のない父ちゃんの傍にずっといて。
あたしは嬉しかった。
これで父ちゃんのそばにおれる。
意識が戻るに連れ不安の影が離れなくなっていき、行く足取りが重くなっていったのは事実。
会いたいけど会うのが怖かった。
私と父ちゃんは…
仲が悪いわけではなかったけれど…
特別仲がいい訳でもなかった。
2人きりだと会話もないので2人きりにもならなかった。
育った環境もいろいろあって、いつの間にか親に甘える事なんてしなくなった。
親の生き方をどこか否定すらしてた。
全然、親に優しい娘でもなかった。
父ちゃんも嫁さん達との方がコミュニケーションがとれてたみたい。
そんな姿を見ても寂しさ半分、ずっとこんなモノさ、って思っていた。
いろんな思いは、私が大きくなるにつれて自分の中で風化されていたつもりだったけど、やはり上手にコミュニケーションをとれなかったとこを見るとまだまだだったんだよね、きっと。
大人になっても甘えるなんてなかった。
私が悪いんじゃない、私にこう思わせる様な環境を作っていった方が悪い、いつも大切にしないといけない人を間違えてる、ってずっと思っていた。
父ちゃんは、遠くの親戚より近くの他人、って言ってたけど。
それも一理あるよね。
血は汚い、とも言うしね。
だけど血は濃いいとも言う。
他人は90まではしてくれるかもしれんけど、99してくれるのは身内だと思う。
そんな事を何度も心の中で繰り返してた。
他人を信用して、何度恩を仇で返されたと思ってんのとか思ったり。
だけどね、今は初めて 産んでくれてありがとう、って思うんよ。
昨日、頭なでなでされたのがとっても嬉しかったんよ。
いつも世話してくれる嫁さんじゃなくて私にしてくれたのが心から嬉しかったんだ。
意識が戻りつつある今、そうしてくれたのが嬉しかった。
私は父ちゃんの娘なんだよね。
父ちゃん、元気になろう。
そんでいろんなとこに旅行に行こう。
うち、いろんなとこに連れていってあげる。
新鮮なお魚も食べにいこう。
特別、道を外す事をした訳でもない。
特別、親に迷惑をかけた覚えもない。
一番の親不孝は親より先に死ぬことだ、って思うからその点は親孝行だよね、
だけど、これから違う意味で親孝行していきたい。
うれしい
少しずつ良くなりよる
言語障害も右半身麻痺もあるけど、6月に比べると嘘みたい。
今にも死にそうだったのに。
月曜から鼻からの栄養導入がなくなってミキサー食&点滴になるみたい。
鼻からの栄養をすると痰がたまって苦しんでる。
いつもは一人ぼっちで、栄養を入れよる時に苦しんでいるんだ…って悲しくなる。
今日は自分で涙を何回も拭いてた
ティッシュ渡したらそれを掴んで拭いて使い終わったら返してくれよる(笑)
自分で頭かいたり。
さっき、うちの頭をナデナデしてくれてニッコリ笑ってくれた。
めっちゃ嬉しかった
みんな、ビックリしてた
まだ痰出るけど自分で飲みこんでくれるけ滅多に看護師さんに吸引されんくなった。
頷くし首を横にふるし。
くぅちゃんを見て『アッハッハ』って笑いよった
今日は仏具屋さんに行きオーダーしていた布を取りに行って仏様を飾ってきた。
ご飯を備える台とか鐘の座布団とか鐘の台とか三角の布とか
仏具って高いのね
今まで仏様の中身なんて目にもかけんかった。
こうなって初めて仏様やお墓を気にする様になって。
じぃちゃんばぁちゃんご先祖様に まだ父ちゃんを連れていかんで、って呟きながら…。
仏様の飾りも朽ちてるんよね。
でも一対三万とかする
高い
もっと奇跡をおこして、父ちゃん

病室にて

着いたらちょうど目を開けてて…
近くに寄ったらポロポロと涙が
その後、今まで見た事ないくらい痰がしんどそうで。
目からポロポロ涙が溢れよる。
すぐナースコールして吸引
どうにかなるんじゃないかと思ったくらい。
ゆきちゃんも今まで見た事ない、って。
21時41分に フッと父ちゃんの方を見たら なんと目を開けとる
『父ちゃん
』『父ちゃん
』嬉しくていっぱいお話した。 携帯で撮影した実家や実家周辺の写真を一枚ずつ見せていた。
最初はボンヤリ目を開けてたのに、しっかりと開けていた。
わかっているのかな。
顔くちゃくちゃにしたり、手をギュッって何回も握ってくれた
退院したら旅行に行こうね、一緒にリハビリしようね、おいしいモノ食べに行こうね、アマリ家に帰らなくてゴメンネ、これから親孝行するから…親孝行させてね…なんて父ちゃんに話してたら オムツ交換で看護師さんが来て。
終わって部屋に入ると痰もとってスッキリしたのか疲れたのか、また寝ていた
父ちゃん
父ちゃん
父ちゃん
父ちゃんがいなくなると寂しいよ。
親がおらんなるよ。
父ちゃん 『あー、よー寝たわ』トカ言いながら起きてきて。
父ちゃん
通常の生活もしていかなきゃいけないので。
週末まで我慢
だけど心の中ではいつも父ちゃんの事を考えている。
今の病室は一人部屋で一般病棟扱いだけど、緊急用みたいな感じで近いうちに一般病棟(六人部屋)に移されるらしい。
一般病棟になると他の人もおるし、付き添う事もできない。
今、なんら変わってない状態で意識不明なまま一般病棟になるのって私には考えられない。
せめて一ヶ月だけでも個室になれないか他の兄弟に問いかけた。
お金は皆で分担しよう、って。
一ヶ月約15万。
1番上の兄夫婦は『無理無理』
3番目の兄夫婦はわかってくれたけど。
昨日の昼休みに泣きながら『私が全部出すけ、それならいいでしょう』
悲しいのだ。
皆が力を合わせて頑張っていかなければいけない時に、お金なんて俗にまみれた事で揉めるのが。
個室なら泊まれる。
個室なら父ちゃんにいっぱい話しかけれる。
3番目の兄夫婦が『親父の貯金をこんな時だから使おう。それも反対するならアンと折半で出そう。思いはアンと同じだからアンだけに負担をかけさせる訳にはいかない』と言ってくれた。
もっともっと父ちゃんといたい。
月曜にCTとった結果、脳の腫れはひいてきたみたい。
次は脳の萎縮がおきるかも、って。
怖いのは右の大動脈の詰まりと肺炎と心臓の低下。
どれになってもアウト
今は大きな山は超えた。
でも現状は変わってない。
日曜の14時29分に一瞬目をあけて、それ以来 何回か無意識なのか開けているみたい。
先生が『すごい生命力ですね』って言ったらしい。
父ちゃん まだ未練あるよね。
父ちゃん生きていてくれてありがとう。
頑張ってね。
うち、またこっそりおでことほっぺにチュウしたげる。
父ちゃん
父ちゃん
父ちゃん

病院にて
いまだに意識不明
良くて植物人間みたいな…
でも私は奇跡を信じる。
父ちゃんと今夜は二人きり
なんだかうれしい
嬉しい訳ではないけど、どこか嬉しい
啖が出るので、時々 ナースコールをするんだけど 吸引してもらうのに意識なくてもしんどそう。
頭を上げたりする。
意識がなくてもこの反応だから、この作業はされたら相当しんどいんだろうな。
父ちゃんにいっぱい話した。
返事はないけどね。
ずっと独り言
でも、父ちゃんがこの世で生きていてくれるのが嬉しい。
畑の事とか教えてよ。
うち、知らない事いっぱい。
まだ父親の仕事終わってないよ。
父ちゃん
父ちゃん
父ちゃん
今日は手も握り返してくれない。
父ちゃんの腕に抱きついて頭置いた。
あぁ 小さな頃 腕枕やひざ枕してもらったな。
血管の病気が憎い。
脳梗塞に負けないで。
麻痺してる右足がピクピクとたまに動く。
反応らしいけど。
父ちゃん
痛い事とかちっとも訴えない昭和の男
甘えてよ。
甘えさせてよ。
父ちゃん
父ちゃん
父ちゃん
6月3日木曜日に田んぼで倒れた
脳梗塞
父ちゃんが倒れるとか夢にも思わなかった。
土曜日に病院に行った。
その時までまだ安易に考えてた。
土曜日に行って、意識はないけど顔をくちゃくちゃにして手も握り返してくれて。
何年か前に早苗さんが脳梗塞の様なモノで倒れたので同じ症状だと少し安心したり。
確か、あの時も10日間意識不明だった。
大丈夫だよね
父ちゃん、と思いながら翌日は会社関係のお葬式に行き。
月曜日
6月7日 午後から病院へ。
先生の話があった。
大動脈弁狭窄
首の太い血管が詰まり、左が詰まったので右が麻痺
左の頚動脈ばかりでなく右も詰まりつつあること。
CTをとったら思いのほか重症で脳も腫れてきている。
年ととっているので若い人ほどではなく脳が萎縮しているのが幸いだ、と。
詰まっているのをとる事はリスクを考えてもすすめない。
詰まっているものが散ったらそこでお終い
手術中に呼吸が止まるかもしれない。
心臓も弱っているけど、心臓の手術自体は80の人でも大丈夫だけど脳梗塞をしているのでリスクしかない。
あとはお父さんの運命です、と。
ずっと父ちゃん父ちゃんって呼ぶのに目をあけてくれない。
つねったり叩いたりするのに起きてくれない。
父ちゃん、眠りすぎだよ。
6月8日火曜日
上の子夫婦と下の子と病院に。
上の子が父ちゃんの足にミサンガをつけた。
私とお揃い
希望の意味がある。
父ちゃんが回復しますように、って念をこめてつけた。
点滴の棒に熊さんの人形をおいてきた。
私の誕生日が記されている。
うち、ずっと父ちゃんのそばにおるよ。
この日は握る手も強かった。
意識はないのだろうけど嬉しかった。
まだ親孝行してないでしょう。
一緒に旅行にいこう。
いろんな景色を見にいこう。
父ちゃん、父ちゃん 親孝行させてよ。
6月9日水曜日
ゆきちゃんが泣きながら電話してきた。
集中治療室から出て個室に移動
それは良い意味ではなく 会わせたい人には会わせておいてください、の意味
今日のCTでも脳が腫れて隙間が少なくなったらしい。
今夜から2.3日が山と。
2.3日超えても安心できる訳ではないけど。
超えれるかどうか。
下の子と病院に
上の子は早退して電車で駆けつけた。
昨日よりイビキも高く、それが不安を一層増す事に。
無呼吸もかなり頻繁におこり、その度に動揺が。
泣いても怒っても父ちゃんはイビキはかり
一緒にリハビリしようよ。
うちの命 父ちゃんに分けてあげるから生きてや。
この世におってくれるだけでいい。
父ちゃん、頑張ってや。
奇跡をおこしてよ。
酸素も昨日まで99とか100だったのに今日は80代まで下がったり。
父ちゃん、まだ早いよ
まだいったらダメよ。
こんなに父ちゃんって言うのに何で気がついてくれないの。
うち、父ちゃんに我が儘言った事ないでしょう
我が儘きいてよ。
こんなに父ちゃん、って呼んだのも初めて。
素直に甘える事なんてできなかったよね。
父ちゃん
父ちゃん
父ちゃん
みんな、泣いてるじゃん
誰も寿命なんていう人おらんよ。
帰りながらずっと父ちゃんって呟いてた。
父ちゃん、一生懸命闘ってるんだもん。
うちも頑張るよ。
じゃけ、父ちゃん この戦いに勝ってや。
神様カードをしてみたらこのカードが出てきた。
嬉しかった。
よりによってこのカード
当たるといいな。
奇跡がおこるといいな。
父ちゃん
頑張って。
まだ全然 親孝行してない。
近いのに滅多に顔を見にいってない。
父ちゃん
父ちゃん
父ちゃん
明日行くから 父ちゃん頑張って
神様 父ちゃんを連れて行かないで
じぃちゃん ばぁちゃん ご先祖さま
まだ連れて行かないで



