アカネの一生 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

アニマルライツセンターが調査した、乳牛のアカネの一生を綴った記事です。

 

 

 

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アカネは近隣の農場で生まれ、生まれて2ヶ月後、死ぬまで過ごすことになる農場に売られてきました。

すべての乳牛をつなぎ飼いにしている農場でした。

生まれてから、死ぬまで、ずっとです。

 

たった2ヶ月という幼さでまだ妊娠できるわけでも、当然搾乳できるわけでもないにもかかわらず、アカネは短いロープで繋がれました。

彼女はその時から、ただの一度も、まともに歩くことは許されなかったのです。

 

 

1年2~3ヶ月が過ぎた頃、人工授精をされました。
肛門から人間の男が腕をつっこみ、膣から子宮に細い棒を差し入れるという方法です。
聞くだけでも気持ちの悪い工程です。どれほど驚き、嫌悪したことでしょう。

徐々に腹が膨れ、繋がれたまま、子供を出産しました。
アカネはおよそ8~9回の出産をしましたが、結局自分の赤ちゃんをなめることも、お乳を吸わせることも、むしろ触れ合うことすら、一度もありませんでした。

アカネは他の牛よりも大きな体でした。
常に後ろ足が糞尿をためて流すための側溝に取られそうになります。
彼女にはどうすることもできません。

そして他の牛よりも乳量の多い牛でした。
体力のギリギリまで搾り取られるミルク、、、アカネはより厳しい生涯を強いられました。

乳量が多くミルクを作りすぎると、分娩性低カルシウム血症にも起立不能にも難産にもなりやすいのです。

 

 

牛はその重たい体重から、寝そべっていてもずっと同じ体勢でいることはできません。

寝返りを何度も打ちます。

 

つなぎ飼いされるアカネは、立ったり座ったり、体勢を変えたりを、同じ場所で繰り返しつづけました。

地面はコンクリートの上に薄いマットが敷いてあるだけ。

 

重たい体重が関節にかかり、皮膚を摩耗していきました。

そして毛が抜け、傷ができ、膿がたまり、血が出て、肉が見え、骨まで見るほどの大きな穴が、飛節部分(膝)に空いてしまいました。

直径18センチ。

 

痛みがあってもだれも、なにも、してくれません。

彼女は立っている時間が極端に多い牛でした。

それはおそらく傷口、関節が痛かったからなのだろうと思います。

 

穴の空いた左足をかばって寝起きしているうちに、ついには右足の膝も、炎症が起き、穴が空きました。

ときに、カラスが傷口を突きます。

 

地面は清潔ではありません。

自分の糞尿で汚れきっています。

 

糞尿は1日1回しか掃除しない農場でしたので、とくに不潔な状態でした。

おが粉がときどき撒かれますが、すぐに糞尿にまみれます。

そこに傷口を付けることになるのです。

 

通常乳牛は5年程度で廃牛とされ、屠殺場に送られ殺されます。

この地獄のような中で、それだけが彼女たちに与えられた苦悩から逃れる道なのです。

 

しかし、アカネの農場は牛たちを極限まで酷使する農場でした。

ボロボロの牛たち、長い子は13年、15年と拘束され続け、最後の最後までミルクを搾り取られます。

 

アカネは9歳8ヶ月になった時、ようやく50kmはなれた屠殺場に送られ、そして殺されました。

彼女は9年6ヶ月、拘束され続けました。

脚に穴が空いてしまってからも数年、ミルクを搾り取られました。

 

もしあなたが、この2010年から2019年の間に乳製品を摂取したのなら、それはアカネが苦しみの中で搾り取られたミルクだったかもしれません。

もしあなたが、2019年に牛肉製品を食べたのなら、それはアカネの死体から取られた肉だったかもしれません。

おそらく彼女の肉はひき肉や加工食品にされました。

心当たりがあるでしょうか?

 

アニマルライツセンターは彼女の苦悩を決して忘れません。

アカネのつぶらなひとみを、忘れません。

 

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牛は放牧で飼われていると思い込んでいる人が多いと思います。

 

 

しかし、日本では70%以上の農場が 繋ぎ飼いという拘束飼育を行っています。

 

見ての通り、ほとんど身動きができない、ひどい飼育方法です。


40%以上の農場が、24時間365日、ずっとこの状態です。

 

 

 

さらに、牛は、人間の160倍以上の糞をするため、掃除をしても追い付かず、床が糞尿まみれであることがほとんどです。

 

 

このような不衛生な場所で、拘束されるわけです。

 

おのずと、体は糞尿まみれになります。

 

気持ち悪くても耐えるしかありません。

 

 

 

そして、床が固いコンクリートのため、擦り傷ができ

 

炎症がおき

 

腫れあがり

 

穴が開き

 

肉や骨がむきだしになる牛もいます。

 

 

糞尿まみれのため、ひづめの間に菌が入り込み、炎症になって、出血したり、足を引きずって歩くようになることもあります。

 

この足を痛めて、ひきずって歩くことを跛行(はこう)といいます。

日本では35%がこの跛行になっているそうで、多くの牛が足の痛みを抱えたまま、過ごしているわけです。

イギリスでは虐待とみなされる跛行ですが、動物が物扱いの日本ではただの病気扱いになっています。

 

 

繋ぎ飼いだけでも相当悲惨ですが、酪農のひどいのは繋ぎ飼いだけではありません。

 

 

牛乳は牛の母乳です。

母乳が出るということは、妊娠しているのです。

つまり、牛は可能な限り、ずっと妊娠させられ続けます。

 

 

投稿にもある通り、メスの牛は、好みのオスの牛と交尾させてもらえるわけではありません。

人工授精 つまり 人間の手によって、妊娠させられるのです。

 

 

その方法は、非常におぞましいもので

人間が、牛の肛門から手を突っ込み、膣から子宮に器具を使って精子を流し込むのです。

 

当たり前ですが、牛は嫌がります。

人工授精は、別名 レイプ繁殖と呼ばれています。

 

子供を産む度に、このような気持ちの悪い行為を強制され、妊娠させられ続けるのです。

 

 

レイプをされて生まれたとしても、我が子は我が子。

自分の子を愛おしいと思う気持ちは、牛も同じです。

 

しかし酪農では、母牛が子供を産むと、すぐに子供を取り上げます。

 

 

母牛は取り上げられた子供を追いかけたり、子供がいなくなった悲しさから鳴き続けることがあります。

 

 

 

また 乳牛の80%以上が、無麻酔で角が切断されます。

 

角の中は神経が通っているので、激痛です。

どれだけ痛いのかは、動画を見れば一目瞭然でしょう。

 

 

 

麻酔なしで、しっぽを切られることもあります。

 

 

 

さらに、麻酔なしで鼻輪をつけられることがあり

 

 

 

麻酔なしで耳標を付けられます。

 

 

 

乳牛たちは、これらの虐待を受けながら、人間のために、牛乳 すなわち 子牛のための母乳を、ひたすら搾りつくされます。

 

 

 

 

 

そして、3~15年で、乳量が減ったり、病気で体が弱ったりするなどして、使い物にならなくなり、屠殺場へ送られます。

 

 

 

これが乳牛に起きている現実のほんの一部です。

 

感謝すればいいとか、いただきますと言えばいいなんていいますが、感謝されたら一生拘束されたり、レイプされたり、麻酔なしで体の一部を切りとられてもいいのでしょうかね。

 

何の意味もない価値もない、建前だけの言葉です。

 

 

牛乳は体に良いわけでもありませんし、優れたカルシム食品でもありません。

乳製品を食べる理由は、もはや おいしいという欲のみです。

 

 

牛乳の代替品は沢山あります。

 

 

乳製品の代替品もあります。

 

 

 

 

 

 

 

牛乳を消費し続ける限り、牛たちの地獄は永遠に終わりません。

 

 

牛乳、乳製品を摂るのをやめましょう。

 

 

 

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