東京オリンピックが始まりましたので、改めて、選手村に卵を提供する
日本の鶏卵産業の最大手「イセ食品」の実態について上げておきます。
以下の動画をご覧くだされば、どんな企業かがすぐに分かるでしょう。
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世界最大の動物権利団体(650万人の会員と支援者数)とされる『PETA』が、
今年の5月に日本の鶏卵産業を名指しで告発しました。
この農場は、日本GAP認証を取得している農場。
つまり、『食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証』を、この動画にある農場は与えられてるということです。
GAPは「Good Agricultural Practices」の訳で、直訳すると「良い農業の取り組み」という意味になります。
GAP認証されている食品は、東京オリンピック・パラリンピックで選手たちに提供するのに相応しいものとされてます。
動画を見ても分かるように、鶏たちはケージに詰め込まれているだけでなく、病気になっても放っておかれているか、治療もないまま他のケージに移されるだけです。
世界動物保護協会(WAP)が2020年に発表した動物保護指数(API)では、日本は畜産分野において、調査された50カ国の中、最低ランクの『G』とランク付けされました。
どの社会問題に関しても言えることですが、動物問題に関しても、被害を受けている動物たちの立場に立って物事を見てほしい。
動物たちは、きっと混乱してると思います。
自分たちが何をしたのか。
何のために生かされてるのか。
なぜ生まれてから殺されるまで、こんな扱いを受けないといけないのか。
畜産動物の中には、長期的なストレスの中、回避不可能な状況が続くと、その状況から逃げようとする努力すら行わなくなるという『学習性無力感』といった状態に陥る動物たちもいます。
つまり、『諦める』しか選択肢がないんです。
僕たちが、自分たちに問題があると認めるまでは。
僕たちが、変わるまでは。
僕は、畜産動物たちがいつかは自由になると信じています。
それを実現するために、頑張ってるみんなの姿が見えるから。
残念ながら、当事者である動物たちにはそれが見えません。
でも頑張りましょう。
あなたの声は、他の誰かを必ず勇気づけます。
そして、それは波紋のように広がっていきます。
僕も頑張ります✊🌱
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これが、良い農業の取り組み というものらしいですよ。
GAPには、グローバルGAPと、日本GAPがあり、イセ食品が取得しているのは日本GAPです。
グローバルGAPは、どの企業も取得していません。
動画を見て分かる通り、日本GAPはどんな劣悪企業でも取得できる 無意味な認証であり、良い取り組みどころか、最悪の取り組みを行っている企業の認証といえます。
海外の活動家が、国立競技場前で選手に向かって、「卵を食べないで」というメッセージを掲げてデモを行いました。
この動画によるとイセ食品は、虐待を否定。
かつ、五輪会場に卵への提供の予定はないとしている、とのこと。
後者の主張に関しては分かりませんが、前者の主張に関してはありえないですね。
そうなると、PETAが暴露した動画が、イセ食品のものではないと主張しないと不自然です。
いずれにせよ 日本の鶏卵最大手が、卵の生産で、福祉を重視しているとは到底思えません。
卵の生産は、そもそもが最悪です。
採卵鶏において、卵を産むのはメスです。
オスは卵を産まないので、養鶏業者からすれば、存在するだけで赤字になる邪魔者です。
大量にいるオスのヒヨコを、一匹一匹里親を探して、譲渡・・・・するわけがありませんね。
当然のことながら、殺します。
殺し方は、袋に入れて窒息死
圧死
生きたままシュレッダーで粉砕など、残酷な方法で殺されます。
メスであっても、弱っている子や、起立困難な子は、処分されます。
主に、バタリーケージという非常に狭い金網の中に、鶏を閉じ込めて飼育します。
1匹あたりA4サイズ以下の面積で、鶏たちは一生のほとんどを拘束されます。
日本で90%以上の養鶏場が、バタリーケージ飼育を行っています。
鶏たちは何もやることがない退屈な日常を、窮屈なケージの中で延々と過ごします。
加えて、足元が荒い金網のため、常に足に痛みを伴います。
さらに、卵を転がすために床が傾いているため、踏ん張る必要もあるのです。
運動不足、ストレスなど様々な原因から、多くの鶏たちは健康的な問題を抱えています。
羽が抜けてボロボロになる鶏は珍しくありません。
脱臼や骨折も非常に多いのです。
健康状態が悪くなっても、足や羽が金網に絡まって動けなくなっても誰も助けてくれません。
そのときは、鶏たちはただゆっくりと死を待つのみです。
生後10日までに、デビークといって、くちばしの先を切断されます。
その後も、慢性的に痛みが継続します。
Debeaking is an awful practice. Farmers usually use a hot blade. This is just one of the many abusive (legal) practices behind EGGs. 🥚🍳 #CancelAnimalAg pic.twitter.com/p1jv3Ytjv5
— AnimalLeaks 🌐 (@animal_leaks) December 29, 2020
↑これが実際のデビークの動画です。
卵質や産卵率が低下した際に、約2週間、絶食させ栄養不足にさせる、強制換羽が行われることがあります。
強制換羽では、死亡率が上がります。
時には、水まで絶たれます。
この苦しい一生の最後も、さらなる苦しみが待っています。
と殺前は、コンテナにぎゅうぎゅう詰めにされ、夜間の間、そのまま放置されることがあります。
当然、餌も水も与えられません。
どうせ殺すわけですから、生きてようが死のうがどうでもいいわけです。
仲間の卵で体が汚されても、何も身動きができませんので、ただじっと耐えるだけです。
平飼いだろうと、放牧だろうと、鶏たちの最後はこの屠殺場です。
そして、この苦しみの後、麻酔なしで首を切られ、出血多量で死亡します。
鶏は本来、年間に数10個しか卵を産まないのですが、品種改良により、300個以上産む体にされてしまっています。
卵は鶏の生理です。
年中、生理がくる体にされているのです。
簡単に考えている人が多いでしょうが、鶏たちは1日がけで卵を産んでいます。
卵を産むことは、楽ではないのです。
その影響で、卵巣か卵管に疾患を抱える子が多くなっています。
卵詰まりを起こして、死亡する子もいます。
これが卵を産むために利用された鶏たちの真実のほんの一部です。
日本の鶏卵産業は特にレベルが低く、世界から非難されています。
これは日本人の意識が低いからに他なりません。
感謝とか、いただきますとか、ごちそうさまとか、建前だけの意味のない言葉で正当化し、思考停止を続けてきた結果です。
卵を買うことは動物虐待を支援するということです。
人間は、卵を食べなくても生きていけます。
1人1人が意識をもって、日本を、建前ではなく、本当の意味で良い国に変えていきましょう。