9月1日より、和歌山県の太地町にて、「追い込み漁」が行われます。
追い込み漁とは漁業の手法の1つで、主にイルカを捕らえるようですが
非常に残酷な方法であると、世界から非難されています。
まず、イルカの群れを見つけると、船で3方向くらいを囲むようです。
そして、このような鉄の棒で叩いて、イルカの不快な音を出し、群れを誘導するようです。
そして、入り江に追い込まれ、捕らえられます。
恐怖でパニックになったイルカ達は、岩に体をぶつけて出血したり
網に引っかかって苦しんだり、おぼれ死ぬこともあります。
野生のイルカはほとんど出血することがないと言われているにも関わらず、追い込み漁では血の海と化します。
捕らえられたイルカは、ほとんどその場で殺す処理を行います。
せき髄を刺すという非常に残酷な方法で殺します。
とてつもない痛みで、イルカは苦しみます。
引き抜いた後、傷口を木の棒のようなものでフタをします。
これは血を海に流さないようにして、残酷ではないように見せるために処置だそうです。
しかし、それでも海は血の海と化します。
さらに これによって、イルカは長く苦しむことになります。
漁師側のパフォーマンスのために、イルカは長く苦しめられた後、絶命します。
文化を守るためとか、食用のためと、うたってはいますが、生体販売も行っており、一部は生け捕りにして水族館に売り飛ばされます。
そもそも国民はイルカ肉なんて食べていません。
なのに、追い込み漁がなくならないのは、要するに金儲けのためです。
そして水族館は、イルカを仕入れ、イルカショービジネスを行います。
調教自体に虐待があることは確認されていませんが
水族館では、イルカはせまいプールに閉じ込められ、ストレスとなります。
このイルカは、檻を壊そうと、必死に頭をぶつけています。
環境がストレスで、鬱となり、異常行動、自傷行為をするイルカや、自殺するイルカが確認されています。
これは日本のイルカショーでの映像です。
たまたまプールから飛び出してしまったのか、それとも自殺をはかったのか。
観客は呑気にドジだなぁと笑っています。
イルカ解放運動を積極的に行っている、リック・オバリー氏は元イルカの調教師です。
目の前でイルカの自殺を目撃してから、解放運動に関わっているそうです。
今年、ハニーというイルカが亡くなりました。
ハニーも、太地町の追い込み漁の犠牲者です。
2005年に追い込み漁により、捕らえられました。
家族は食用のために殺されました。
ハニーは生け捕りにされ、水族館に売られました。
捕獲時点ですでに妊娠しており、その状態のまま、16時間も拘束されたまま、トラックで運ばれました。
生まれてきた子供はマリンと名づけられましたが、環境に適さない水族館での飼育のため、ハニーよりも早くにマリンは亡くなりました。
ハニーは、水族館の展示と、イルカショービジネスに利用されました。
しかし、2018年に犬吠埼マリンパークが経営破綻。
屋上のにごったプールに閉じ込められ続けました。
愛護団体が救い出そうと、活動を行ってきましたが、すでに販売先が決まっているとのことで、手をだすことができませんでした。
仲間も亡くなり、ハニーはそのまま、およそ2年間もせまいプールで、1人ぼっちでした。
イルカは本来群れで暮らす生き物ですが、このような狭いプールに一人ぼっちで閉じ込められ、何もやることがなく、退屈な日常だったことでしょう。
そして、2020年3月29日、ハニーはこのプールで亡くなりました。
追い込み漁の売り上げの7割は、生体販売と言われています。
水族館というビジネスが、追い込み漁を大きく支えてしまっています。
一般人は表面だけを見て、かわいい,おもしろいで済みますが、動物を商売に利用した時、必ず苦しむ動物達が出てきます。
水族館に行くのをやめましょう。
イルカを解放しましょう。