親愛なる皆さま。

「住まいと心のアドバイザー」

藤井淑子です。

 

 

片づけが苦手とおっしゃる

お母さんから

 

「母親の私が片づけられないと

子どもにとってよくないですよね。

子どもの心や将来に

悪影響を及ぼさないか心配なんです・・・。」

との声を聞くことがあります。

 

そのようなご心配も

もっともなのですが

 

私は

「自分の片づけベタに悩み

うまくいかなくても、片づけを試みたりして

頑張っている母親の子どもは大丈夫」だと思います。

 

片づけベタで

いつも部屋がひっくり返っていても

子どもに対して、あふれんばかりの愛情を

注いでいるのであれば

子どもの心を壊し

うつ病や不登校にしてしまうことは

決してありません。

 

子どもは

「うちのお母さんは

お片づけが苦手なんだ。

でもいつもニコニコしているし

おいしいごはんも作ってくれる。

だから大好き。ラブラブと思うだけです。

 

そして臆することなく

散らかり放題の家にも

お友達を連れてくることでしょう。

 

 

子どもの心をつぶし

うつ、不登校、引きこもり、非行などの

可能性を高くしてしまうのは

自分のストレス、イライラを

子どもにぶつける親です。

 

「あんたなんか、何をやってもダメ」

「あんたにできるわけない」

「あんたは、すぐ悪いことするから」

「あんたは何の価値もない人間」

・・・・・・といった言葉の暴力を

ずっと浴びせつづけられていたら

子どものキレイな心は

みるみる壊れていきます。

素晴らしい才能の芽も

消えてなくなります。

 

「家がキレイ、キタナイ」は関係ない。

 

親が自分のフラストレーションを

子どもにぶつけ続けていたら

お城のような豪邸に住んでいても

子どもの心は壊れます。

 

 

大人なら、このような

「人格全否定」的なことを言われても

 

「ああ、この人は今不幸なんだ」

「ストレスたまってるんだろうな、

かわいそうに」

「ハハ~ン、

これは嫉妬心から来た言葉だな」

と、相手の本心を

推し量ることができるのですが

 

子どもの頃って

親の言うことは絶対ですからね。

 

たとえ先生や友だち、近所の人に

「いい子ね。かしこいね」と言われていても

 

親に「ダメだ、ダメだ」って言われ続けると

「私はダメな人間なんだ・・・」という意識が

心底こびりついて

ダメな人間になるしか生きる道がない。

 

子どもの才能を伸ばすには

長い年月がかかるけど

才能をつぶすのは一瞬。

 

子どもの人格を無視して

自分の都合がいいように利用する

ことしか考えない親の元で育つと

その子のいい所が

みるみる闇に葬り去られてしまう・・・

そんな気がします。

 

でも、自分が片づけられないことで

子どもに悪影響を与えることを

おそれる皆さんには

その心配はご無用です。

 

「自分のことより、子どもが大事」

「子どものためなら、何でも我慢する」

そんな無償の愛にあふれた

母親の子どもの心が

壊れるはずありません。

 

だから

「私が片づけられないと

子どもがダメになってしまうのではないか」

とおそれるのではなく

 

「確かに私は、片づけが苦手だ。

でも子どもへの愛情には自信がある。

だから、そこを伸ばしていこう。

 

この子のよい性格、才能、長所を

最大限に伸ばすために

精一杯愛情を示していこう」

と決意してください。

 

いつもやさしく見守り、ときには叱り

決して自分の不機嫌を

子どもにぶつけることのないお母さん。

 

・・・・・・思わずぶつけてしまったときは

「ごめんね。お母さんイライラしてたの。

許してね」と謝れるお母さんになろう。

 

そう決めて、実行していれば

片づけられなくても

いい子を育てることができ

子どもから誇りに思ってもらえるような

お母さんになれると思います。