親愛なる皆さま。

「整理収納アドバイザー1級」

「遺品整理士」の藤井ヨシコです。

 

大阪府寝屋川市で

「一般宅の整理収納」

「高齢者宅の遺品・終活整理」の

お悩みを解決する仕事をしております。

 

 

いろいろと

親に家を片づけを決意させる方法を

書いてきましたが

 

実は親を片づける気にさせる

説得話法などありません。

 

「誰が言うか」で決まるのです。

 

知らない人やキライな人が

片づけないといけない理由を

とうとうと述べても

親の心は、けっして動かない。


しかし、信頼している人間なら

「一緒に片づけようか」の

ひとことでその気になります。

 

愛するわが子からの提案でも

「この子から今

 自分に対する愛情が感じられない」

と判断した場合は

首をタテに振らないでしょう。


親の心が動くのは

「この子は信頼できる」

「この子は人間として自分を越えた」

と思ったとき。

 

いわば

自分の子育ては成功したんだ。 

自分の人生これでよかったんだ

と実感した時

子どもの言うとおりにしてみよう

と思うのです。

 

 

親を変えようとしないこと。

親は変わらなくていいんです。


子どもの自分が変わる。

そして、親から見て

自分はどんな人間に見えているか

一度振り返ってみてください。

 

「実家の片づけ」は親の問題じゃないんです。

子どものあなたが

人間としてより成長するための

チャンスなのではないでしょうか。

 

 

三浦綾子さんの小説に

こんなセリフがあります。


「そりゃねぇ、あなたはまだ若いから

 そんな冷淡なことが言えるんですよ。

  

 あと何年かで

 自分はこの世からいなくなる。

 そう考えなければならない年齢の

 淋しさというのは・・・


 いや、淋しいなんていうもんじゃない。

 不安と言おうか恐怖と言おうか

 これはたまったもんじゃない。


 生きればあと50年でも生きられるという

 若い者にはわからない。

 言わば生き地獄のような

 侘しさだと思いますよ。」


(『裁きの家』より)

 

 

80歳近くにもなると人は

皆この思いを抱えて

生きるようになります。


まだ若い私たちは

この思いを完全に理解することは

できなくても

寄り添って考えられる人間で

ありたいものですね。

 

お目にとめて下さり

ありがとうございました。

 

整理収納アドバイザー

遺品整理士 藤井ヨシコ。