自分がされて嫌なことは人にはしない
   

         (我が家で咲いた芍薬)

 

  
小さい頃からずっと子ども達に教えていたこと


今でもいい大人の子ども達に

「これされたらどんな気持ちがする?」

と聞いてしまう私


    



保育園の頃、この教えで息子に大変な思いをさせたことがある


息子は今でこそ175㎝くらいあるけど、小さい頃は成長曲線の下をいく小粒ちゃん


ある頃から、保育園で落ち着きがなくなったり、奇行が目立ち始め、園に行きたくないと言い出す日が増えていった

それまでは
毎日楽しく登園していたのに、どうしたと思いながらも、宥めたらしながら登園させたりしてた



毎日、お迎えに行くと先生から今日の困った内容を永遠と聞かされることが続いた

なんで、園では奇行があるんか、家ではそんなこと全くないのにと不思議に思ってた

まだ自分のことが上手くは伝えられない小さい男の子だったから、聞いてもよくわからない答えしか返ってこない



毎日の先生からの報告に私がウンザリしてきて
家にいたら何も問題がないんだから、もういいやと思って1週間くらい休ませてみた


家でリラックスして過ごして数日で


急に息子が泣きながら訴えた


内容は、小さいと言ってしつこく言われて嫌なこと
人の見ていないところで足をひっかけてこけさせたりするというものだった



「僕は小さいって言われて嫌な気持ちがしたからやめてって言っても聞いてくれん。僕だってあの子にデカって言ってやりたかったよ。嫌なことは言っちゃダメだからせんかったけど。悪口になるからママにも言えんかった」


と言うのだ


まだまだ未熟な親だった私
こんなトラブルの免疫はなかったので、保育園児がそんなことをするんだとただびっくりしたのを覚えている



親が教えていたことを必死で守って
ずっと言えずに、パンパンになるまで我慢していたことへの申し訳なさ

まだ幼いのに必死で言葉にして教えてくれたことへの愛おしさ


お相手とは直接対決はしなかったけれど、保育園にしっかりとみてもらうようにクギだけは刺した私



悲しい気持ちが溢れてた息子だったけど

周りの素敵なお友だちが守ってくれていた

悲しくて泣いていたら、泣き止むまで頭をずっと撫でてくれたり

意地悪されそうになると間に入ってガードしてくれたりと

今思い出しても涙が出るほどありがたかった



あの奇行は、心も頭もパンパンになっての行動だったろうし、発達障害特有の約束は守るべきと
フラッシュバックからだったんだろうと今ではわかる

辛い思いをさせたことに対して、もっと早くに気づいてあげられなくてごめんなさい

私の反省は、深い傷ができる前に、子どものちょっとした変化に気がつくのが大事だということだ


難しいんだけど、子育てで大事なことなんよね