つらつらと長文を書いてきましたが、やっと現在の病院に至ります
2010年11月、紹介された不妊治療専門の病院に診察に行きました。
こちらでも、最初から検査。
初めて卵管造影検査もしました。
前医でもやったと思ってたんですが、きちんとした卵管造影検査ではなく、
通水検査かなんかだったみたいです。
診断は
多嚢胞性卵巣症候群
ただし、採血結果をみると典型的ではないらしい
卵管の詰まりは無し
あと、旦那さんも検査を受けたんですが、
まったくもって問題なし
むしろ、元気いっぱい
わたしに問題があるぶん、旦那さんのオタマくんたちが頑張ってくれることに期待です
ということで、とりあえずは、段階を踏むべくクロミッド+タイミングで様子見
→もちろん
撃沈
まぁ、予想通りですよ、こんなんではめげません
もはや、記憶が曖昧ですが、クロミッドもう1周期ぐらいやって、
hcg自己注射に移ったような・・・。
こちらで初めての自己注射
人の採血はやったことあるけど、自分で注射はちょっぴり緊張でした。
でも、仕事をしている私は、できるだけ通院回数を減らしたいので、ありがたい
たしか、1周期目は反応しなくてリセット。
2周期目に、単位数増やして再挑戦しました。
なかなかタマゴちゃんが育ってくれず、OHSSの心配もあるので、
少しずつ増量しながら、予定よりかなり長い間の自己注射
やっと育ってきた兆候がみえたけど、たくさんあるタマゴちゃん達、
1個だけ育ってほしいのに、みんな仲良くちょっぴりずつ成長。。
やばい・・・、このままだと、仲良く一緒にいっぱい育っちゃう。。
先生もこの時点で心配してくれてました。
排卵させるかどうかの判断をする診察日
やっぱり5個のタマゴちゃんたちが、大きくなってしまってました
院長先生:「いっぱい育ってしまったね。いま排卵させちゃうと、
多胎になる可能性があるから危険です。」
私:「そうですよね。。」
この時点で、私は2週間以上自己注射をしていました。
あんなに自己注射頑張ったのに・・・という気持ちと
しょうがないよな・・・という気持ち。。複雑です。
院長先生:「こんなに自己注射頑張ってせっかく育ったのにねぇ。
なんだか可哀想だな。う~ん、ごにょごにょ・・・。
ちょっとお待ちくださいね」
といって、問診室から奥のほうへと消えていき、なにやら奥がざわついている。
オペ前検査がどうのこうの・・・
耳がおっきくなる私。
もどってきた院長先生
院長先生:「ひとつ方法があります。5個ある卵胞のうち4個を
オペで吸い取ってしまいます。
1個だけ残して、排卵させる注射を打って、タイミングをとります。
ただし、この方法は普通はやりません、当院でも初めてです。
5個の卵胞のうち、実際にどの卵胞にタマゴが入っているのかは
分かりません。
残した卵胞が空胞で、吸い取ったほうにタマゴがある可能性もあります。
なので、一種のカケになります。
また、オペになるのでその他のリスクも、もちろんあります。
オペをするか、今周期見送るかは、あなたに任せます。」
もう頭の中が大混乱の私
いろんな気持ちがまざりあって、どうしていいのかわからなくて大号泣。
この後、いつもどおり看護師さんにバトンタッチ。
看護師:「もう一度説明しますね。・・・・(同じ説明)・・・・
ご夫婦でどうするかは相談して頂いて構いません。
ただ、院長先生は優しいので、あのような提案をしましたが、
他の先生方は、スパっとその周期はリセットするところです。
オペはリスクも伴いますし、お金もかかります。
しかも前例のないオペで、成功するかどうかもわからない。
私個人の意見としては、お勧めはできません。
ご主人に相談されますか?」
私:「電話してみていいですか?」
看護師:「いいですよ。もし話してみてうまく説明できそうもなければ、
宜しければ私が途中で代わって説明することもできますから。」
泣きながらの突然の電話に、旦那さんはさぞやビックリしたことでしょう。
説明してる間も、看護師さんは隣で、ちゃんと説明できてるよ~と所々
頷きながら聞いていてくれました。
わたしの心は8割方決まっていました。
院長先生が私の気持ちを察して何とかしてくれようと考えて
いちかばちかの提案してくれた。
その事実だけで、ありがたい気持ちでいっぱいで、私は救われました。
それだけで充分。
看護師さんも、状況を分かった上で、はっきりと勧めないと言ってくれた。
旦那さんと私の意見は一致して、リセットすることになりました。
看護師さん:「なかなか注射のさじ加減が難しくて、今回はうまくいかず、
リセットになってしまって申し訳なかったです。
ただ、さじ加減がやはり難しいので、あなたの場合は今回の
ようなことを繰り返すかもしれない。
それを考えると、心身の負担、時間のことも考慮にいれると
体外受精にステップアップしたほうがいいかもしれません」
これが、2011年3月8日の出来事。
もし、オペをすることになっていた場合
2011年3月9日にオペ。
2011年3月11日にタイミングをとるように言われていました。
この時の私達は、2011年3月11日に起こることなんてこれっぽっちも知らずに、
リセットした後、すこし治療をお休みして体外受精に備えようと
夫婦二人で決意していたのでした。