なんでも発表会 | Chipapa の備忘録

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忘却は、人間の味方であり敵であり。。忘れたくない珠玉の思い出達を書いていこう♪

幼稚園年長息子の幼稚園最後の保育参観。

最後だからと張り切って出かけた。
今回のテーマは「なんでも発表会」。
子供達それぞれが、3年間の幼稚園生活でできるようになったことを発表するという。
先生から、「個人差は色々ありますが、その子なりに成長できたことの発表です。温かく見てあげてください」と。

ふ~ん、素敵な企画ねぇ。なんて感心してたら、周りのお母さんは「うちは、フラフープをやるんだって」とか、「うちは、あやとりだよ。手品もある」とか、ちゃんとお子さんが何をやるか把握してる。

子供達も、それぞれにあやとりを用意したり、なわとびを持っていたり、準備している様子。

えっ!??
みんな、「なんでも発表会」だって、知ってたの?ちゃんと準備したの?
ってか私、息子から何も聞いてないし。。ガーン

わが息子を見ると、な~んにも持ってないし、一番前の席で、後ろの席の子と楽しそうにおしゃべりしながら、ポヤポヤ待ってる。

この子ったら、いったい、何やるんだろ??
って今更聞こうと思ってももう遅い。

発表が始まる。

最初の子は、「漢字を書きます」って。模造紙にいくつか空欄があって、「日」とか「木」とか「大」とか書いてる。うちの子なんて、ひらがなもアヤフヤなのにさ。。

次の子は、子供達に人気のアニメ「はなかっぱ」の真似。大笑い。

次の子からはピアノの発表が何人か続く。息子も、ピアノなら、いつもヤマハの練習してるから、特にとりたてて準備も要らないので、そうかなと思ったら、違う。まだ、ポヤポヤ座ってる。

次の子からは、あやとりが何人か続いて、とうとう息子の番。

と思ったら、後ろの席のサッカーを一緒に習っている仲良しの男の子と一緒に、パーン!とはじかれたようにステージに飛び乗った。「おみこしをやります!!」とな。

先生から解説が入る。
「組立体操で、おみこしをやります。Rくんがアシスタントに入ってくれます」ともう一人の男の子も出てきた。

1回目の組立体操。おみこし。二人の子供が腕を組んで土台を作り、そこに1人の子が足をかけて乗る。息子は下の一人として支える。

2回目。ロケット。下の子二人が馬になり、その上に一人が乗って手をグーンと三角にして上げる。息子は、下の左側で、ちゃんと顔を前に向けてこらえてる。

3回目。新幹線。息子は一番前。2番目の子の肩に足をかけ、2番目の子は3番目の子の肩に足をかけ、3番目の子は片足を上げてピーンと伸ばし、みんな腕を上げて、ポーズをとる。

成功するたびに拍手が起こる。あんまり良い位置に座れなかった私には、あんまり見えなかったんだけど、男の子らしいこの発表、やっている3人が楽しそうで、適度な盛り上がりもあり、なかなか良かった。

っていっても、内容は、秋の運動会でやったものを、仲の良いお友達とやって発表した、というだけなんだけどね。
けど、私には、とってもとっても嬉しかった。

だって、息子が、お友達と共同で発表できたんだから。

入園以来、発達も遅くて、極端に引っ込み思案で、友達の中でも、誰と遊ぶというわけでなく、な~んとなく、一人いるだけ、ということが多かった。友達の名前がやっと出てきたのは、年長になろうかという頃。どこか外に連れて行っても、全然他の子と一緒に遊ぼうとしない。誰かと何かをやる、ということなんて全然できなくて、年長の家庭訪問でも、友達とのかかわりについて先生に相談していた程だった。

そんな息子が、お友達と一緒に発表できたなんて。

一人でやることなら、たとえば、ピアノとか、縄跳びだって良かったけど、それよりも、息子の場合は、「友達と」というのがポイント高かった。


1年生になれば、もっと沢山の友達の中で、自分のことは自分でやらなければならないし、友達も自分で作っていかなければならない。少し前まで、本当に心配だったけど、友達と発表できるようになったのを見て、うん、大丈夫、小学校に行ってもなんとかやっていける、と思えた。

先生の言葉の「個人差はありますが」どおり、3年間でできるようになったことの発表として、彼にとってはふさわしく、素晴らしかったと思う。

卒園まであと3週間。
最後の幼稚園生活が、キラキラと、もっともっと楽しいものになるといいね、おー。
自分のペースで、しっかりと成長してくれてありがとう。
息子を見守ってくれる、全ての人たちにも大感謝ですラブラブ