仙谷由人官房副長官は23日、東日本大震災の被災地である宮城県気仙沼市を視察した。「復興庁」構想などで与野党の調整が難航していることについて「そんなことに時間をかける余裕はない。被災者本位で政府がスピードを持ってやることが重要だ。組織のあり方が政争のネタになってはならない」と組織論先行に苦言を呈した

 また、仙谷氏は「復旧・復興の具体策を早急に実行することが何よりも重要だ。具体策は菅直人首相がその気になればできる。そのことで省庁の縦割りの壁を乗り越えていく」と語り、首相の指導力が不可欠だとの認識を示した。

 原則2年とされる仮設住宅の入居期間について「期間延長はそれほど難しい話ではない」と延長に前向きな考えを示した。視察後、記者団の質問に答えた