「第92回アカデミー賞」で4冠に輝いた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」は鑑賞してきた。

前評判が高く、さらに今回の受賞もあり、一度は映画館で観ておこうという気になったからだ。

 

結論から言うと、総合評価としては、5段階中、3くらい。

キャスト ◎(ビジュアル・演技ともにGood)

ストーリー ×

メッセージ ×

撮影技術 〇

結末 △

 

韓国の半地下が描かれている点や、キャストのビジュアル・演技は良かったが、ストーリーの展開の仕方に疑問符があった。

リアルな半地下生活から一気に金持ちの家の家庭教師や運転手になっていくという話。

また、最初からだまそうとしてるのか、途中からだますつもりなのか、半地下生活の主人公家族の設定がいまいち。

リアルと突拍子のないことがうまくかみ合っていない。金持ち家族のあまりにも簡単に騙されていることも疑問符だ。

特に最後の人殺しのシーンは、そういう展開かと、少し冷めてしまった。ショッキングな映像であったし、ワイドナショーで松本人志が言っていたように、前半は良かったが後半はそういう落ちか~という感じ。

 

なぜこの作品が4冠にも輝いたのかは不明だが、これで4冠なら、他の作品の期待度は下がる。

細かい部分で、違和感を感じることが多々あり、正直一歩引いて観てしまっていた。

個人的に、この映画が評価された理由は、韓国の半地下、キャストのクオリティ、意外性(ショッキングな殺人シーン。個人的には全く評価ははしないが予想外の展開という意味での評価)等ではないかと思う。

 

映画の好みにもよるが、メッセージ性がないものやリアリティがないものはつまらない。

あまりおすす目はしないが、今年の4冠作品がどのようなものかを知る意味では観てもよいかと思う(自分もそうだった)。

 

帰りパスタを食べる。