【中国新年】トルファンで最古の餃子が出土【考古学ニュース】 | 4人に1人が話せる中国語

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タイトル「中国考古学最古の餃子」

大家好!みなさんこんにちは、中国語オンラインレッスン蘭亭苑です。

本日はいよいよ仕事納めで、これから待ちに待った過年の休暇が始まります。今日は新年ネタということで、ちょっとだけ新年に関係のあるものを紹介します。

中国の新年は、日本のおせちと同じように決まったものを食べる習慣があります。これは大晦日(除夕 chú xī)の夜ご飯に家族で集まって食べる年夜饭 nián yè fànから始まります。

中国の大晦日に食べる「年夜飯」に込められた意味


例えば「魚 」は「余る 」と谐音 xié yīn(同じ発音)なので、年年有余 nián nián yǒu yú=毎年余りがあるように(財産が残るように)ということわざを表し、縁起のいいものとされています。

また、年糕 nián gāo はお餅のような食べものですが、これも糕 gāo と高 gāoが同じ発音で、“年年高”という毎年の発展を願う意味が込められています。

大晦日の夜には餃子を食べる習慣もあります。中国語で餃子は饺子 jiǎo ziと言って、古いものを新しいものに取り替える「更岁交子 gēng suì jiāo zǐ」と発音が同じです。この言葉には、新しい年は財産が増えるようにという願いも込められています。また、餃子の形が古代中国のお金に似ていることからも縁起がよいものとされています。

参考リンク:年夜饭的由来


餃子は1700年も前から中国で食べられていた?


驚人!吐魯番出土1700年前肉餡餃子

前述の通り、餃子は普段の食生活だけでなく、新年にも欠かせない重要な食べもので、大晦日に餃子を食べる習慣は漢朝(紀元前202-220)から始まったといわれています。

こちらの記事では中国新年にちなんで、過去の考古学の発掘調査で見つかった1700年前の餃子のニュースを紹介しています。
トルファンで出土した古代の餃子
(画像:驚人!吐魯番出土1700年前肉餡餃子)

1959年にトルファンの阿斯塔那で出土した餃子は1300年前の唐王朝(618-907年)時代のもののようで、大きさは5センチほどだそうです。

1990年にはさらに古い餃子がトルファンで出土しました。これは魏晉南北朝時代のもので、現在わかっているもので最古の餃子といわれているそうです。1700年から1400年前のものだそうです。

トルファン地図

こちらの地図を見ると、トルファンは現在の新疆ウイグル自治区にあることがわかります。そのため、中華文化の発祥の地である中原(黄河の中流~下流)の餃子の文化が、三国時代には西域にも伝わっていたという可能性があります。

このトルファンで出土した餃子は早くは1700年前に中原から伝わり、唐の時代1300年前まで愛されてきた食べものだったのかもしれませんね。

今回はいつもとちょっと違う考古学の話題でしたがいかがでしたでしょうか?

多くの方は中国と聞くと今ではビジネスの発展がめまぐるしい沿岸部を想像されるかもしれません。ですが、中国は歴史も長く有数の世界遺産もあり各地に見所が満載です。

唐の首都の西安や仏教芸術が集まるシルクロードの敦煌の莫高窟など、いつかは行ってみたいという方もいるのではないでしょうか?

また漢民族以外にも56の少数民族が暮らしている多様な国でもあります。そんな中国ですが、共通語として普通话が話されていますので(蘭亭苑が教えている中国語はいわゆる普通话です!)、旅行で北京へ行っても、雲南省へ行ってもコミュニケーションをとることができますよ。


蘭亭苑から中国新年 休講のご案内


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