時代(トキ)は…
5年前に遡る
「キミん家の鳥って全部白いけど…
どいつがどいつだか全然判んねー」
「いや…判れよ
双子でも何かしら違いはあるだろ」
「何でそんなヘンテコな名前なわけ~
一番目の子…確か、”雪見だいふく”だよねぇ」
「文句あんのかョ
理由ならちゃんとアルぞ」
「へぇ、どんな」
「…美味そうだろッ」
大顰蹙でアル
一番最初に迎え入れたアルビノは…
もふもふで丸みのある♂だった
「…美味そうって、食い物みたいじゃん
( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚」
「あーそうさ
目が合った瞬間、頭の中に
LOTTE 雪見だいふく が現れたのさ…
食ったら美味いだろうなと思ったんだよ」
二番目に迎え入れたアルビノこそ、白玉だんご
生後2週間余りの雛だった為、鳥ではなかった…
「けど、白玉だんごは無理ないか」
「もちろん、白玉サンはエビフライだったのさ
だからー、育ったら白玉だんごみたく丸々なって
美味くなると踏んでだな…」
鬼畜扱いでアル
三番目に迎え入れたアルビノは…
ツルテカで毛並み良好な♂だった
人間で例えるなら、歌舞伎の女形だな
「杏仁豆腐って…
ネット投票で決めたっていうじゃん
他に候補なかったの」
「あったが、何か…
みぞれ・雪だるま・淡雪・ミルク・バニラアイス
とか案はあったゾ」
「淡雪ってキレーな名前
みぞれとかのがカワイイじゃん」
「キミらは何かね…我が愛する珍鳥候補生に、
融けて流れて消え去れとぉおぉッ」
「なるほど」
「確かに…縁起が悪いという考えもアルな」
「へぇ~、結構優しいじゃん」
「そりゃ、
簡単に逝かれては詰まらんじゃないか…」
「やっぱ、地獄に落ちろッ」
一時期、我が家にはアルビノ3羽+友人から養育を頼まれたルチノー(黄色)1羽
計…4羽が徘徊しておりました
多頭飼いにすると、類は友を云たらではないが、
基本…同種を好み、人間に懐かなかったり
懐いても言葉を喋らなかったり、する傾向が強いのです
家の場合は、一番上が喋る子だったので、それを2番目が真似…
更にそれを3番目が真似るという謎の連鎖が
うるせぇの何のって
白玉だんご、今でこそ元気爆発珍鳥街道まっしぐらですが、
画像を見て感じませんか
ひ弱そうだと…
やっとどうにか立っていて、よたよた動くわけです…
確実に死ぬと思った
今でこそ図太く、いろんな意味で立派に成長した白玉サン…
だが、この後しばらく、
彼は最も死に近い場所に居た
そんな白玉サンの珍鳥奇談…
少しずつ記して行くことにします
そうぞ、お楽しみに( ̄▽+ ̄*)
リモコン上:雪見だいふく
TV台前:杏仁豆腐
テーブル上:白玉だんご
右:雪見だいふく
中:白玉だんご
左:かぐや(姫)