1928年にロサンゼルスで本当に起きた事件の映画化です。


腐敗しきった警察組織。


その犠牲者になってしまったアンジェリーナ・ジョリー演じるクリスティン・コリンズ。


事件はクリスティンの一人息子のウォルターが姿を消した所から始まります。


クリスティンが仕事から帰ってきたら息子がいない。


彼女は警察へ電話しますが、朝迄帰ってくるはずだから心配ないと、遊んでる子供の為に人を出せないと断られます。


ですが2週間経ち、3週間経ってもウォルターは帰ってきませんでした。


ですが5か月後ウォルターが見つかったと警察から報せがありました。


クリスティンは泣いて喜び息子を迎えに行きました。


そこには記者がたくさんいました。


クリスティンはウォルターと再会したが彼女の元に戻った息子は別人でした。


クリスティンは息子ではないと主張しますが警察は息子だと言い張ります。


子供も「ウォルター・コリンズ」と名乗りクリスティンの事を「ママ」と呼びます。


クリスティンは戸惑いながらも記者達の要求に応え息子との再会の写真を撮られます。


家へ帰り、ウォルターを名乗る子を風呂へ入れた所彼は割札されていました。


クリスティンは歯医者で治療の後を調べてもらったり学校へ連れていき医者と先生が「ウォルターではない」と言われます。


警察に行った所クリスティンは異常だと判断され精神病棟に強制的に入れられます。


そこでは警察にはむかった者、警察が邪魔だと思った者がコード12と言われ異常者でもないのに入れられていました。


クリスティンは愕然とします。


退院するには「警察が連れてきた子供はウォルターだ」と言う書類にサインをする事でした。


クリスティンは抵抗します。


その頃カリフォルニアの養鶏場で違法滞在してる少年が見つかり警官が向かいます。


彼の名はサンフォード・クラーク。


従兄のゴードン・ノースコットと一緒に住んでいました。


サンフォードは警官から逃げようとしますが、捕まります。


カナダに送還される前に彼を捕まえた警官に殺人に関与した事を告白します。


最初信じていませんでしたが、サンフォードが怯えていて20人を殺したと供述していて、行方不明の子供の写真を見せた所殺害した子供の写真の中にウォルター・コリンズの写真が含まれていたので彼はボスに報告します。


彼のボスはクリスティンを精神病棟に入れた人でした。


サンフォートが子供達の殺害を供述した事により事件の流れが大きく変わり、ロス市警への民衆の不満も増えて行きました。




この事件痛ましいですね。


結果的に正義のはずの警察が殺人犯に加担したと言ってもいいのではないでしょうか。


ちゃんと捜査していれば助かった命があったかもしれない。


最愛の息子を亡くしたクリスティン・コリンズは警察と闘い、勝ちましたがそれは一人の力ではなくラジオで警察の怠慢を訴えてた牧師やその支持者達の力も大きかったでしょう。


すぐバレるハズの子供の取り違え。


母親が違うと言っても聞く耳を持たずその上精神異常者とした警察。


子供の取り違えを間違っていないと押し通そうとした警察には呆れて物が言えません。


押し通せると思えたこの時代の異常さを知った映画でした。








★★★★★