楽天やヤフーショッピングなどで販売されている防犯カメラ
見たことある!見たことある!という方も多いのではないでしょうか?
独自にブランドをつけているものや、日本製と謳っているもの
価格帯はDVR(録画機) + カメラ4台 で
29800円~49800円
くらいがメインというところでしょうか?
この価格帯の場合、ほぼ100%中国製chipsetとなります。
日本製と言っているものも、上記価格帯であれば、中身は100%中国製です。
消費者はほとんど知らないと思いますが、防犯カメラという業界は、
機器の心臓部であるchipsetがほぼ寡占化されているという状況です。
chipsetて何?
というと、あの緑色の電子基板に搭載されているCPUやメモリなど、
電子機器の心臓部である「集積回路一式」のことを指します。
簡単にいうと、このチップセットを買って来れば、
「誰でも防犯カメラメーカーになれる」
ということです。
監視カメラをコントロールするソフトウェア(CMS)もついています。
(厳密にはchipsetメーカとソフトウェアが別ですが、chipsetとソフトウェアを統合したものを設計会社から組立工場側は購入することになるため一緒と考えて問題ない)
なので、日本製と小さい企業が謳っていたり、
中国の展示会にいくと雨後の竹の子のように、次から次へと
新しい防犯カメラメーカーが出てくるのはそのためです。
中国製の防犯カメラchipsetは
HiSilicon Technology Co., Ltd (海思半导体有限公司)
という、日本でも最近スマホで有名になってきた
華為技術有限公司(ファーウェイ・テクノロジーズ、Huawei Technologies Co. Ltd.)
の子会社が独占しています。
CMSは数社(2~3社)ありますが、その程度です。
それを各社でソフトの見た目をリデザインして、オリジナルといって販売します。
そして、みんな口々にいうのは
「ハイクオリティー」
ですが、実際にはchipsetがそのクオリティを決めています。
ハッキング等のセキュリティについては、ソフトウェアメーカーがクオリティを決めています。
消費者がクオリティコントロールできると考えている「工場」は、
組立のコントロール(傷やアフターサービス、筐体のサイズ等)だけで、中身のコントロールはできません。
そのため、2016年にはアメリカのセキュリティ企業に
中国製chipsetのソフトウェアに意図的に開けられていた
セキュリティホールが指摘され業界では問題になっていました。
(ユーザー名とかパスワード関係なくrootがとられてしまう仕掛けになっていました)
これは、防犯カメラが知らない内に乗っ取られ、他社へのアタックに使わる可能性があるということです。
(実際に一部は使われていたことがわかっています)
知らずしらずのうちに自分の防犯カメラが犯罪に使われていたのではないか?ということで、業界を震撼させました。
また、台数はとてつもない数と推定されています。
では、chipsetが中国以外はないのか?
というとかなり厳しい状況になります。
数社の半導体メーカーが作っていますが、価格が高いため一般向けには向かないと考えられます。
つまり、民生向けの低価格帯では中国製chipsetの防犯カメラを利用するしかないような状況です。
というのが防犯カメラの状態で、まとめると
・防犯カメラのchipsetは世界的に数社で寡占の状態
・民生向け(低価格帯)の防犯カメラは中国製chipsetが寡占の状態
というのが真実です。
そのため、防犯カメラで商売する場合には
工場側のサービス体制を重視したほうがいいでしょう。
また、chipsetのグレードもわかるようになって、工場側に
chipsetの型番で聞けるようにるくらいになりましょう。
消費者側もセキュリティホールが開けられているというのは
覚悟して、家の中は写さない、パスワードは変更する
そして、ネット経由で監視する場合には、ルーターで開放ポートなどの細かい設定を各自ちゃんと行うということを徹底しましょう。