2:待ち伏せ
あたしは冬に好きになった人がいた。
その人は同窓会で久しぶりに会った。
久しぶりに会ってちょうど1人で椅子に座っていたのであたしから少し声をかけた。
他愛もない会話。
ほんの2,3分という時間だっただろう。
あたしは席を外した。
次の日にLINEで直接メッセージがきた。
今度食事でもどう?というような内容。
もしかしてあたしの勘違いかな?と思って、
2人ってことでいいのかな?
と聞いたら
嫌だったら誰か呼んでもいいけど、俺は2人がいいな
とのことだった。
初めての食事は飲み屋だった。
あたしが希望した。
あたしのことを気になってくれてるんなら、いっそ酒に酔ってベロベロになったところを見せようと思った。
それで引いたら引いたでいいし。
その姿を見ても引かないなら好きになってくれる可能性もあるし…とか思って。
2人っていうシチュエーションが妙に緊張していつもよりハイペースで呑む。
その結果やはりこの上ないほどベロベロに。
彼は元々お酒が弱いというのと、帰りにしっかりしないとという義務感があってかちゃんと加減して飲んでいた。
そのころあたしはトイレでリバース。
その間に彼はお会計を済ませて代行まで呼んでくれていた。
その日はベロベロになりながら無事帰宅。
あんな醜態晒したのだからもう後はないだろうと思った。
しかし彼からはまた出かけられる日あったら連絡ちょうだい、と。
それから2人でちょこちょこ出かけるようになった。
周りからみたら完全にカップルのデートだろう。
普通に恋人みたいだった。
だからあたしはよく分からなくなった。
ちゃんと白黒つけようと思い彼に聞いた。
あなたにとってあたしは友達なの?それ以上なの?と。
彼は相当時間をかけて悩んだ挙句
今はまだ友達
と答えた。
だからあたしは
そっか~じゃあこれからも友達として付き合ってね~
と言った。
その日からあたしの中で彼は友達になった。
そりゃ最初のうちはまだ好きで意識したけど。
時が経つとなんだか普通に友達としてのノリに変われた。
そんな中ちょっと前にいきなり告白された。
もうあたしの中では不明な点が多すぎた笑。
まずあたしが質問した時は友達と答えたのに、それがいつそれ以上に変わったのか。
それとどこで好きになってもらえたのか。
それを話したら
会ってるうちにだんだん…
と彼は答えた。
好きになってくれたのは嬉しい。
でもあたしの中ではもう友達として思っていたし…。
あと会っている時に好きだというのを感じる表現がひとつもなかった。
電話中でも「好き」と言ってくれたのは一回だけだったろう。
言っちゃ悪いけど告白の仕方もちょっとふわふわしてて。
本人は表現するのが苦手と言っていたけど。
だからその時は
もう一回考え直してみて連絡ちょうだい
と伝えた。
しかしその後の連絡はなにも来ず。
ちょうどセフレの子を好きになってしまいそうなので、何か変われたらと思いあたしから連絡した。
告白の件についてはなにも触れず。
ただいつも通り他愛もない話の後に
空いてる日ある?
と添えてみた。
そしてこの前会うことになった。
…が彼が仕事が多忙なためドタキャン。
だいぶ謝ってきた笑。
で
近いうちに必ず行こう‼︎
と連絡をくれた。
でも世間が夏休みのこの期間、彼の仕事はとても忙しくなる。
来週は休みがあるかどうか危ういと言っていた。
そんな忙しい中で時間を割いてくれようとしてくれてるのは嬉しい。
ただあたし自身は確かめたいだけだと思う。
あなたがどう出るのかを。
あたしとあなたの関係性がどうなるのかを。
本当は安心して甘えたい。
でも彼はそこまであたしを引っ張ってくれるタイプでもなさそうだし。
だから今のところ本命ではない。
…またセフレができるだけなのかな。
また悲しくなるだけなのかな。
とりあえずあたしは今彼を待ち伏せしてみるのです。