想像力は致命傷なのだ。

ティムオブライエンが本書の中でそう書いている。

自分は想像力が豊かだと思っていた。しかし、その想像力が時に自分の頭や心を混乱させ
不安で眠れなくなることも事実だ。
むしろその方が圧倒的に多い。

この本は兵士達の日常を残酷なことも含め物語として書かれている。

洞穴を見つけたら、爆薬で爆発させるのだが、爆発させる前に必ず洞穴に何人か入り何かないかを確認する。

その確認作業の恐怖といったらないだろう。

もしも穴が埋まってしまったら?

もしも穴の途中に仕掛けがあって爆発してしまったら??

地雷が至る所にあった時代だ。

想像力から一度芽生えた不安は、洞穴の出口を出て背骨を伸ばすまで拭えない。

そんなシーンで出てきた言葉だ。

「想像力は致命傷なのだ。」

想像力とは考えても答えのでないもの。

今回起きているイスラム国の問題にしてもそうだ。

電気を消した暗闇の中で、答えのない出来事に対しての想像力を働かせ思いを巡らせて、胸が苦しくなって眠れない日々が続く。