ソロモンの偽証を観に行ってきた。

映画化すると知らずに小説を読んでいたが、知ってからは楽しみで仕方がなかった。

あの大作が一体どのような形で映画化するのか楽しみで仕方がなかったのだ。

だが、心を痛める中学生の事件が起きた。現実に、だ。

ソロモンのシナリオに少し手を加えた内容に思えるほど現実離れし、
酷似していた事件だったため、現実に起きたあの忌々しい事件の真相を見に行く様な気持ちになってしまいとても怖くなり7日公開だったにも関わらず足が重くなっていた。

しかし、ムビチケまで買ってしまっていた私。

意を決して映画館へと足を運んだ。

ドキドキした。その時は小説が蘇ってきた。

毎晩毎晩興奮してページをめくっていた感覚が戻ってきたのだ。

映画と小説を比べてしまったら、小説の方が細かく描写されていて濃く密度のある内容になるのは当たり前だ。

映画の冒頭はその細かい描写や経緯がものすごい速さで進んでしまい、小説だったら何冊目まで行ってるなといった感じに思えた。

しかし、後半になってくるとその気持ちは消えてきた。

生徒役を演じる皆、少しオーバーすぎる親や先生大人たちの演技に圧倒されたのだ。

まるで自分も生徒や親になった気分にさえなってきた。

すべての言葉がまた突き刺さる。

口先だけの偽善者。

見て見ぬふり。

自分がよければいいのか。

いろんな思いが錯綜する。

親の気持ちなんてまだ親になったことがないからわからないのに、

親が怒り狂い、親が子供を守るシーンでは涙した。親の気持ちが通じた。

クラスメイトを大切にし、誰にでも優しくするこの心の葛藤とか、

家庭の事情を外で晴らしてしまうものの気持ちとか、そういうのすべてが詰まっている。

すごい映画だなと思った。

後半が楽しみになった。