まだELが残っておりますが、お盆休み中に来季に向けたチームとしてのトピックをいくつか話題に挙げて、それを自分の見解で掘り下げようと思っています。

続くかは気分によってなのでその点はご容赦いただきたいです。

 

 

 

 

 TOPIC

  1. 6番の処遇・ベース
  2. 現在の課題
  3. 選手の補強・整理

 

 

 

 

本日は1番についてです。

この内容のブログを書くにあたって一番伝えたいことであることは私のツイートを見ている方なら察していただけるでしょう。

 

 

 

 

 

 

本文に。

 

 

 

 

プレミア再開にあたって私のみならずユナイテッドサポが一番注目したであろうトピックは…

 

この2人の競演でしょう。

 

冬に加入したポルトガル人の加入によりポジティブになったチームに特大の才能を持つアクセス数稼ぎ男を、指揮官はどういう形で組み込むかということに私は注目した。

 

 

 

周知のとおり彼に対する嫌悪感を抱いているサポもいれば、彼の力を借りないといけないと考えるサポもおり、この両方を抱いてこの時を待っていたサポもいた。まあ私ですけど。

 

 

 

(これは私の意見ですが)

 

はっきり言ってしまえばコスパがひどいのは確かであり、昨季のチームに直結する低調なパフォーマンスを見てしまった人がねちねちいうのも理解できなくはないが、彼の創造性やクオリティに依存したフットボールしかできなかった事実というのも存在するでしょう。

 

ただ、あまりにも彼に対するヘイトが多いというのがどうかというところだと。

ほかの選手も同様にして守備に走らないにもかかわらずピックアップされるのは1人だけであることや、世界的なクラブであるにもかかわらず組み立てやフィニッシュを1人でやらざるを得ないクオリティの選手しかいないのは目をつぶっているところであろう。ここはアストン・ヴィラではない。

 

またしきりに退団報道が出ているがそんなにあっさり出ていくわけがない。

代理人のチョイスはあり得ないがアクセス数稼ぎに使われているのが真意だろう。

 

 

 

 

 

 

6番が(仮病なのかは置いといて)けがで欠くことが多かったものの、最終ラインに2人迎え入れ安定した活躍を見せつけてくれている今季はBIG6には悪くない戦績であったが、直接対決ですべて勝っている某寒色系クラブたちよりも下の順位にとどまっているという事実が存在する。

 

これは引かれた相手に対して無力になることが多々見受けられ、多方面から指摘されていたことでもあった。

粕谷はじめ日本人ユナイテッドサポの多くは勤勉なFred,McTominay,退団したHerreraを評価していた。

確かに調子の良い時は特にディフェンスでいい働きをしてシンプルなプレーでチームをまわしていたが、悪い時はPogbaほどあからさまではないものの残念ながら普通に悪い。

上記のように引かれたときの打開策を持ち合わせておらず、走らせるような引き出しもない。

そのうえ前者に至っては平気でロストする。

 

 

昨季のように不安定な最終ラインと違うのに同じように比べている人もいた。

同じようにして最終ライン強化に努めたライバルクラブがあるのにもかかわらずだ。

点を取らないといけないスポーツであるのにバカげた話である。

 

 

守備で色々言われるくらいなら攻撃面で圧倒的な違いを生み出せばいいが、同じビジョンを築ける選手はユナイテッドには不在であった。

 

 

 

 

 

 

 

1月末までは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Pogba不在時に浮き彫りになったボールを持たされた時の攻め手の無さを解消すべくスポルティング・リスボンから迎え入れた。

 

 

 

 

Rooneyが去ってから一番といっていいほどに懸念されていたトップ下に最高の選手が入ってきた。

創造性と献身性を併せ持つ彼が来てから再びユナイテッドに活気が戻った。

 

 

 

とここで多方面からこういう指摘が。

 

 

 

 

「6と共存できるのか???」

 

 

 

 

 

好調である見方をされていたFred,McTominayのコンビを崩してまでPogbaを組み込むのはどうなのかという意見が多かった。

 

 

 

これには再開後初戦の相手が相手だっただけにスタートから共存するのは少し怖いなというのが自分の中でもあったので同意だった。

 

 

ただ、Pogbaが出場し続ける中で彼に頼ったフットボールを続けた結果の事例もあり、また手詰まりに陥るのではないかという見方もあった。

 

Fernandes加入後スタートダッシュを決めたもののまた同じことの繰り返しにならないか心配であった。

 

(後にそれは勘違いであったことに気づくのだが)

 

 

 

 

 

 

 

活発な議論が生まれた中スタメン発表され、指揮官は6番をベンチスタートにする決断を下した。

 

 

結果は周知のとおり6番の力を借りることになった。

 

 

 

 

6の倍数の共存(誰とは言わんけど彼には触れないでおく)は大きな可能性を示すことになった。

その後の活躍はご覧のとおりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

この議題に戻すが、なぜこのタイプの2人の共存に懐疑的な意見が多かったか考えてみた。

 

まずというか大体の意見が「タイプが似ている」というものだろう。

 

Fernandesがどういう選手なのかを知るのに時間がかかってしまったが、2人並べてみると共通点より補完性の方があるのではないかと考えた。

 

(完全に主観なので意見お待ちしております)

 

 

 

まず共通点。

 

・プレービジョンと技術

他のユナイテッドの選手が持ち合わせていない場所にボールを蹴ることはもちろん、そこで受けることが出来るのが痺れる。誰も入れたがらない(というかその技術がない)縦パスをバンバン通すしバンバン受けられる。

 

・出し手も受けてもできる

6番がユナイテッドに戻ってきてから彼はどちらかというとパサーになっていた気がする。

ポジション的に言えばそうではあるが、彼をその枠に抑えて語るにははっきり言ってあまりにももったいない選手である。

ピアニスト全盛期の”エディハドの夜”の試合を見ていただけたら分かるだろうが、

攻撃面でできないことを探す方が難しい選手なのに打開力に徹する方がもったいないだろう。

そんな6番に変わる供給源が18番である。

彼は相手の嫌がるポジションを常に探しそこに位置取りをしている。

2人とも同じようにリスクのあるパスを通すことができ、2人で解決できる能力を持っている。

 

この2つはチーム内でもずば抜けていると感じる。

 

 

 

次に6番の18番にはないストロングポイント。

 

・推進力

スパーズ戦のあの仕掛けが出来るのは世界中探してもそう多くないものを持っている。

自分でボールを運ぶこともためを作ることもできる。

 

・フィジカル

簡単にボールを取られることはないし、リーチが長く(通常であれば)ディフェンスにも響くような恵まれたものを持ち合わせている。

 

あのガタイで足元がそろっているのはどこ探しても絶対いない。

 

 

 

最後に逆の。

 

・献身性

FAのノリッジ戦がすべてを物語っている。誰よりも走ってるくせに誰よりもうまい。

 

・謙虚さ、メンタリティ

自分が来て明らかにチーム状況が上向いたのに他人を立てるのがうまい。

またそんな時間がたっていないのにプレス時に指示をする姿が目立つ。

 

 

マドリー時代のエジルからの”走れるトップ下”系譜の現在の理想図であろう。

Pogbaと同じようなパス成功率やロスト数でも、1人で試合出ていた時に負けなかったのはこれらを持ち合わせていたからだと考える。

 

 

 

 

照らし合わせてみるとど派手な6番と基本に忠実な18番の欠けている部分をお互い補っているようなプレイスタイルである。

 

 

思えば6番が黒子で輝くとき、隣には献身性のある高い技術を持った選手がいた。

 

代表でいうとMatuidiやKante

JuventusではMarchisioやVidal

 

 

Fernandesは彼らに比べたらポジションは高い位置を好み、守備面で劣ると考えるがユナイテッドの歴代の中盤のようにハードワークを欠かさない。

今まで相方探しに時間を費やしたがこれで収まるのではないか。

 

数年前のユナイテッドとは違い、ある程度無理が効く最終ラインである。

サポーターが望んでいたアタッキングフットボールを展開出来る土壌が出来たんだからやってみるべきだろう。

 

 

 

 

また、同じビジョンを共有できるPogbaとは別にやる気の出した選手が出てきた。

市場に出ているのがとても限られているポジションでとりわけ好調なMaticが座ってくれたら2人もやりやすいだろう。

ただ、彼は勤続疲労がプレイに出るタイプである。先も長くなくそこも加味したマネジメントが求められてくるだろう。

 

 

 

 

Pogbaのモチベーションも含めて指揮官には考えなくては避けられないことがたくさんあるが、再開後のユナイテッドは実質無敗でシーズンを終えることが出来た。

ただ、それはこの議題の中心である2人はじめスタメン組の限られた面々が繰り出すものである。

 

 

 

ということでこの項はここまでにします。

 

 

続きは次回に。