これまでに経験してきた
苦しみも痛みも哀しみも、
すべてがあなたに出逢うために
必要なものだったと言うのなら、
ひとりで流した涙も
癒えずに残った傷痕も
きっとすべてがいとおしい。
私の気持ちをあなたに伝える事は
できないけれど、
あなたに出逢えたこと
あなたが生きていること
あなたと話をしたこと
あなたが笑顔でいたこと
たくさんのありがとうを
あなたに贈りたい。
真っ赤なヒガンバナが顔を上げて、
季節の移ろいを教えてくれる。
きっとあなたは私の事を
すぐに忘れてしまうでしょう。
夏の終わりのセミの抜け殻のように、
色褪せて消えてゆく夏の思い出。