相葉くんのお誕生日のお祝いにちょっと妄想を膨らませた小話ですニコニコ


12月に入ると特番やら年始の収録で立て込む。更に年明けから始まる番組の打ち合わせもありこの仕事に足を踏み入れてからかれこれ30年近くなるのに年末年始の仕事は未だ混乱することがある。


マネージャーの運転でテレビ局からの移動、窓から見える景色はクリスマスデコレーションで華やかになっていた。


「もうすっかり年末の雰囲気ですね。」


「そうだね。」


「この時期になるとあちこちでイルミネーションもあって綺麗ですよね。幾つになってもクリスマスはワクワクしますしね。」


「フフッ、ワクワクするの?」


「しますよ。しません?ワクワク。」


「俺はクリスマスってより…。」


「あぁそっか、そうですよね(笑)」


「何がそうなんだよ。」


「いえ、別に(笑)。」


それ以上何も話さずニヤニヤしながら運転するマネージャーにムッとしながらスマホで今日のスケジュールをチェックした。


後1つ、終わる時間は20時の予定。

この仕事を終えれば…



しかし解放されたのは予定の20時を1時間オーバーした頃だった。


畜生、本当なら巻きで終わらせられたもののスタッフの手違いで待ち時間が出来てしまう始末だった。


マネージャーが車を目の前まで着けるとドアを開け急いで乗り込み次の目的地へ送ってもらった。


「着きました。明日はこちらに9時にしますか?」


「いや、自宅でお願い。」


「良いんですか?」


「バカ、変な気の回しなんかするなよ。」


「スミマセン。お疲れ様でした。」


「ありがとう。お疲れ様。」


バツの悪そうな表示をするマネージャーに軽く肩を叩き車を降りた。


ホテルのフロントを越しエレベーターに直行した。

目的の階に降り予約しておいた店のスタッフに名前を伝えると奥の個室に案内された。


「まだか…。」


荷物を降ろしアウターをハンガーにかけ


「連れが来てから頼みますから。」


と店員に答えメニューに目を通した。


ピコンッ


『あと5分で着くよ😆』


相変わらず絵文字を打つんだな(笑)


早く会いたい所為か5分が長く感じた。

メニューとスマホを交互に見ていると部屋の扉が開いたと同時に

「翔ちゃん、おまたせ〜。」と笑顔を見せながら入って来た。


そして一気に俺の顔が崩れた。




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連載が止まってますがちょっとこちらにお付き合いして頂けると嬉しいです照れラブラブ