リビングの窓にオレンジの明かりが差し込んで日が傾いた頃皆で夕食の準備をし始めた。
俺は魚を捌いていると
「え、これ大野さんが釣ったの?ずいぶん鮮やかな魚だな。」
と手際よく隣でパスタを作っている松潤が目を丸くして聞いてきた。
「うん、昨日釣った。オジサン。」
「え?オジサン?名前が?おじさんがオジサンを捌いてるの?www」
「うるせー、早く手を動かせや。」
一品一品出来た料理を翔くんが運ぶとテーブルにセッティングしているニノがそれをこっそりつまみ喰いしているのを目撃した相葉ちゃんが
「お前先に喰うなよ!」
と怒りながらも結局一緒になって食べてる2人を翔くんは呆れながら優しく見ていた。
料理が揃い席に着いて冷えたシャンパンを松潤がそれぞれのグラスに注いだ。
「はい、それじゃ大野さん、42歳の誕生日おめでとう!」
「「「おめでとう!」」」
シャンパンの入った5つのグラスをテーブルの中央で合わせた。
「ありがとう。」
そう言ってグラスに口を付けた。
「そうだ、プレゼント、プレゼント。はい!おーちゃん。」
思い出した様に相葉ちゃんが袋からプレゼンを出して渡すと他の3人も一斉に渡して来た。
「ありがとう。みんなが来てくれただけでも嬉しいのにプレゼントまで申し訳ないわ。」
「要らないなら持って帰りますけど。」
「バカッ。返すか!」
ニノが手を伸ばすから慌てて後ろへ隠した。
「はぁ…俺も42かぁ。」
「いや、兄さん42にしては若いよ。体型もちゃんと維持しているしね。」
「そんな事ないよ。中身はガタガタよ。あなた達こそ歳取らないよね〜。」
「そうでもないよ。後輩達といると歴然だよね。俺の事、ジジイ呼ばわりなんだから。」
後輩と仕事が多い相葉ちゃんが文句の様に言うけど後輩思いで優しいから慕われているのが分かる。
「相葉ちゃんがジジイならおいらは仙人だな。」
「こんな南の地で1人で暮らしているんだからあなたは正真正銘の仙人です。」
「そうか、そうかもな(笑)ニノお前もここに住むか?時間に縛られないで良いぞ。」
「絶対嫌!」
即答で答えたニノの肩を押して「お前なぁ」と言って睨む俺を3人は笑って見ていた。
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まだ続いちゃいます💦
ぶいちゃん