昨年末に「俺、来年いろいろ入って来て忙しいかもなんだ。」と言っていた雅紀。
その言葉通り年明けにスケジュールを聞くと舞台やら映画やら声優やらそしてレギュラー番組とみっちり埋まっていた。
一緒の番組収録の合間さえ分厚い台本をいつものように折り曲げてセリフを叩き込んでいる様子。
「雅紀。」
と、近くで声をかけても。
「え?」
と、力のない返事。余裕がない時の雅紀だ。
「お前大丈夫か?」
そう聞くと
「え?うん、大丈夫だよ。何で?」
作り笑顔を見せる。
知ってんだぞ、今いっぱいいっぱいなんだろ?
俺には本音を吐けよ。
そう言いたいところだけど、雅紀が弱音を吐かない事も知ってる。
無理をしてまで頑張ってしまうところも。
「そっか、なら良いんだ。」
言いたい事を飲み込んで雅紀の肩にポンと手を置くと
「ありがとう、翔ちゃん。」
とその手の上に笑顔を見せながら自分の手を重ねた。
その笑顔は先程の作り笑顔とは違うということも長年の付き合いで分かる。
「あ、ねえ翔ちゃんの収録が始まる前に少し時間あるよね?」
「うん。30分位あったかな?」
「じゃ、俺の楽屋で待ってるから来て。」
『じゃ前半の収録、入りまーす』
スタッフの声が聞こえ「行ってくるね。」
と、雅紀が収録へ向った。
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コンコン♪ 「は~い」
部屋の中から雅紀の声が聞こえ俺は「お疲れ〜。」とドアを開けた。
俺の顔を見るなりいつもの明るい表情の雅紀にホッとした。
「あのさ、翔ちゃんに渡さなきゃと思っててさ。やっと渡せるよ。ハイ、これ。」
俺の目の前に紙袋を突き出して渡してきた。
ゴソゴソと中の物を見ると20枚はあるであろうボクサーパンツが入っていた。
「あぁ、パンツ?ありがとう。」
「今年も俺を感じて履いてね。下半身は俺に任せて。」
「下半身ってwww。お前言い方めちゃエロいぞ。でもそのつもりだから。じゃさっそく宜しくお願いします。」
雅紀を引き寄せ抱き締めると
「え?!え?!」
驚き慌てる雅紀が可愛くて可笑しかった。
「けどさ、これから忙しくてますます会えなくなるだろ雅紀不足でパワー無くなるかも。」
「翔ちゃん?」
「だから…今から収録頑張るためにパワーちょうだい。」
雅紀の唇に自分の唇そっと重ねた。
雅紀の潤んだ瞳と視線が合いこのまま抱いてしまいたいと思った。
「俺も…パワー欲しい。もっとパワーちょうだい。」
雅紀を抱きしめながら床に寝かせお互い食べてしまうように唇を重ね舌を絡ませ体温を高めた。
中心が主張し始めたのを感じ身体を離した。
「これ以上はもう、ヤバい。」
「うん、これから収録だもんね。」
「あ〜ヤりてー!」
「お、櫻井翔の大胆発言。」
「うるせっ。こんなにも美味しいごちそうを目の前にしてお預けなんて罰ゲームだろ。」
「近い内絶対時間作るから。」
「絶対だぞ。」
「俺だって仕事を乗り切るには翔ちゃんチャージしないとだもん。」
「でも雅紀、無理だけは…。」
「分かってる。大丈夫だから。」
雅紀から優しいキスが降ってきて俺は紙袋を抱えてしぶしぶ雅紀の楽屋を後にした。
そして俺は雅紀との熱いキスのパワーの次なる逢瀬を楽しみに思いながら後半の収録を務めたあげた。
会うたびに雅紀が頼もしくて愛おしいと思う俺はいつでも雅紀で溢れている。
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4月4日は櫻葉記念日。
という事で櫻葉er的にはやはりお祝いしなくてはと思いマンネリだけど書いちゃった。
1日遅れたけど💦
いつまでもラブラブの櫻葉でいて欲しいと言う願望
ぶいちゃん