Valentine's Dayに間に合わなかったけど一応載せてみるね。
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生放送で夕方楽屋入をした俺の目に飛び込んで来たのはテーブルに置かれた局の弁当と何本かの飲料そして菓子入れに山のようないろんな種類のチョコ。
そうか今日はバレンタインデーだから?
一応気を使ったのかな?
アウターをハンガーに掛け鞄からタブレットと新聞を出してヨイショと座布団に腰を下ろした。
そのチョコの山に手を伸ばした時ペットボトルの横に小ぶりの紙袋があった。
「ん?何だこれ?」
紙袋を手に取り中を見るとリボンのかかった10cm四方ほどの箱とメッセージカードらしきものが入っていた。
このご時世こういった類いは簡単に開けられずまずメッセージカードをゆっくりと開いた。
「大好きな翔ちゃんへ」
生放送、お疲れ様。
本当は会って渡したかったけど…時間まではゆっくり休んでね。
今年は冷やさなくても食べれるものを作ってみました。味の感想待ってるよ。
また一緒にサウナ行こうね。
雅紀
なんだよ雅紀。会わずに帰るなんて水臭いぞ!
嬉しくてすぐにでも開けたかったが本当に雅紀からなのかと多少の疑いをもった為マネジャーに確認しようと思った時にトントンと楽屋のドアが叩かれた。
「ハイ。」
「あっ、櫻井さん。」
タイミング良くマネジャーが来た。
俺の手元を見るなり慌てる感じで
「あっ、それですが相葉さんからです。」
「あぁそうみたいね。どうしたのこれ?」
「局に入って櫻井さんが衣装の方と打ち合わせされてる時に相葉さんから連絡が来まして…〇〇に居るからと呼ばれまして櫻井さんに渡して欲しいと…。」
「そっか、〇〇にいたんだ。」
「はい。僕も直接渡したらどうかと言ったんですがこの後別の仕事があるとかで急いでいたようなので預かりました。」
申し訳無さそうに言うマネジャーに
「そう。ありがとう。」
「遅くなりましたがそれを伝えに来たので。では今日も宜しくお願いします。」
そう言って楽屋を出て行った。
本人からと分かって綺麗にラッピングされた箱を開けると完成度の高い雅紀の愛が入っていた。それを1つ取って口に入れた。
「めっちゃくちゃ旨いじゃん。」
さすがパティスリー雅紀だな。
直接会って抱きしめて御礼のキスでもしたいところだけどひとまずラインで伝えることにした。
『雅紀、チョコありがとう。嬉しかった。』
『会いたかった。』
そしてキスのスタンプを送った。
直ぐに既読にならなかったので俺は時間が来るまで資料のチェックをした。
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長くなったのでひとまず切ります
ぶいちゃん