連載中のお話が進みませんでしたショボーン


なのでちょっとブレイクタイムコーヒー←ずっと休んでんじゃんwww


気分を変えて💦♪気分イレブンいい気分←バカwww

櫻葉ストーリーをお届けてへぺろ




ダイニングテーブルでパソコンを打ちながふとリビングに目をやるとスマホを見ながら紙に書き込んで何やら真剣に調べている様子。


「雅紀〜さっきから何見てんの?」


「え〜?」




俺が話しかけてもスマホから目を離さずに返事をした。


「何?調べもの?」


「あ、うん。今度小峠さんとツーリングする場所を何処にしようか探してるの。」


小峠さんとね…。


「あ、ほらこの間もぐピーさんがラジオに出演してくれてさ千葉の良い場所いろいろ教えてくれたからさ。」


「誰だそれ?」


また新たに雅紀と親しくなったであろう人物の名を聞かされた。


「もう、この間言ったじゃんYou Tubeで見て知った千葉で活躍している芸人さん。あっ、でも千葉県出身じゃないんだよ(笑)」


んなこと知ったこっちゃないよ。人見知りの割には次から次へと付き合いを増やして親交を深めて行くの何とかならねぇか?


その度に俺もそいつらとコンタクトを取ってきてるの知らないだろ。


千葉のYouTuber?はぁ、チェックだな。


「ふ〜ん。で、そのもぐさんに教えて貰ったところにツーリングしに行くんだ?」


「もぐピーさんね!そういろんな所知っててさ、そうそう今住んでる自宅に土俵があるんだって面白いよね。」


はぁ?自宅?何気に雅紀を誘ってるのか?


「行くの?」


「ん〜見てみたい気はする。ま、小峠さんは嫌がるだろうけど。」


「小峠さんとそんなに行きたいところあるんだ?」


そりゃ俺はバイク乗らないし雅紀とはなかなか休みが会わないよ。でも俺とじゃない誰かとプラベートで出掛ける場所をそんな真剣に調べられたら俺だって面白くないじゃん。


「う〜ん。千葉広いからまだ行った事ない場所結構あるんだよね。」


俺だって行った事ないんですけど…。


「じゃあ一層の事泊まりで行けば?より親密になれるんじゃねぇの?」



ついつい冷たく言ってしまった。


雅紀はやっとスマホから視線を外して「え?」って顔で俺を見た。


「何で?何でそんな風に言うの?」


「別に。泊まりだったら行きたい所沢山行けてたっぷり楽しめるだろうと思って言っただけ。その方がツーリングも楽しいんじゃない?俺とは行けないんだし。」


我ながら嫉妬心丸出しのひねくれた言葉だと思った。


「翔ちゃん、俺がツーリング行くの気に入らないの?翔ちゃんが嫌なら俺行かない。」


「いや、別に嫌では…」


雅紀の悲しそうな表情に胸がチクリと痛くなった。



「俺ねずっと前から翔ちゃんと行きたい所あるんだ。」


「え?」


本棚から1冊の旅の雑誌を持って来て俺の前に付箋がついたページを広げた。


「イタリアの教会?」


「うん、ここさ翔ちゃんと昔2人でロケしたとこだよね。」




そう言えば昔番組で2人でイタリア行ったな。ミイラの館みたいな所にも行ってめっちゃ怖かった思い出が強かったけど広くて綺麗な教会も行って2人で感動したっけ?


「うん行った。すげー天井が高くてステンドグラスが綺麗だったよな。え?ここに行きたいの?」


「そう…。あの時も翔ちゃんと行けて嬉しかったけど…。改めて翔ちゃんとここに行きたいの。今はまだこんな状態だから難しいけど…。俺の夢。」


そう言ってチャペルの写真上を指で円を書いた。


雅紀…。


「行こう。2人でここに。」


雅紀の腰を抱き寄せて俺の膝に座らせた。

そして持っていた本をテーブルに置いて雅紀の手を握った。


「ここに行って神様に誓うから。」


「何を?」


「雅紀と共に生きて一生幸せにします。って。」


「翔ちゃ…ん…。」


ゆっくり唇を合わせると雅紀が俺の首に手を回して身体を預けた。




雅紀が行きたいところ。

俺が必ず連れて行ってあげたいところ。


雅紀の夢。それは俺の夢。


叶えような。



そして旅行雑誌は付箋をつけたまま綴じた。




それから数日後、


「今日は雅紀を宜しくお願いします。ツーリング楽しんで下さい。」


と小峠さんへメッセージを送った。




返信で送られて来た画像は楽しそうな2人だった。


チッ、と思いながらも雅紀の笑顔に俺も自然と顔が緩む。



そしてスマホのアドレスとLINEにはある芸人さん2人も追加されたことを雅紀はまだ知らない。

と、思う。



fin.


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ぶいちゃんクローバー