車を走り進めると窓から潮の香りがしてきて目の前に海が広がって来た。


そして小さな漁港にたどり着いた。


「漁港?」


「そう、ここ知ってる?」


「ううん、始めて来た。」


車から降りると翔ちゃんは「行こう。」と進んで行くので俺は着いて行った。


奥に進んで行き人を見つけると


「こんにちは、あの電話でお伝えしました櫻井です。」


とその人は

「あ、どうもこんにちは。少々お待ち下さい。」


と言うと奥に行くとまた別の人がこちらに向かって来た。


「あっ、どうもどうも。お久しぶりです。」

とお辞儀をしながら翔ちゃんと握手を交わした。


「お久しぶりです。今日は宜しくお願いします。」

と言って翔ちゃんもお辞儀をした。


「翔ちゃん?」


俺は状況が分からず翔ちゃんに聞くと。


「あ、こちらは以前取材でお世話になった○○さん。○○さん、相葉です。」


翔ちゃんが紹介してくれた。


「どうも、相葉です。」


「こんにちは、○○です。櫻井さんからは聞きてます。フフフフさっ、どうぞこちらへ。」

意味深な笑いをした○○さん。


え?何を?と思ったけど聞かずに着いて行った。


○○さんの案内で行った先は岩場だった。


「翔ちゃん、何するの?」


「ここで魚釣ってその釣った魚が喰えるんだよ。」


「釣れた魚はあちらに持って行くと調理してくれますんで。では頑張って釣って下さい。」


諸々の道具を渡してくれて○○さんは戻って行った。


「「ありがとうございます!」」


と礼を言うと。


「さっ、始めちゃいますかね。」


とお気に入りの言葉で翔ちゃんが言って釣り竿を手にした。


俺も釣り竿を持ったけど番組のロケ以外でほとんど経験したこと無い釣りに不安だった。


「釣れるかな…。釣れなかったら喰えないんだよね?ってか何が釣れるの?」


「ん〜アジとかイワシとかスズキとかだったかな?」


俺達は餌をつけた糸を海に投げ入れた。


岩場を見渡すと既に何人か釣りをしている人がいた。


「リーダーがいたりして(笑)」


「ハハハ可能性あるかもな。でもあの人は沖に出るでしょ。」




長期戦の末ボウズになるかと思いきやそこは持ってる俺達。お互い2匹ずつ釣り上げ見事に食することが出来た。


アジとイワシを塩焼きと刺し身にしてもらって食べていると先程の○○さんが翔ちゃんの大好物の貝を出してくれて翔ちゃんが子供の様に大喜びした。




「翔ちゃん良かったじゃん。自分達で釣った魚もめっちゃ旨い。幸せ〜。」


「良かった。良かった。」


「そう言えばさ、○○さんがさ、さっき俺の事櫻井さんから聞いてますって言ってたじゃん。それって何?」


「え?それは…メンバーと行きますので宜しくって…」


と言葉を濁す翔ちゃん。

俺はじっと翔ちゃんの目を見つめ「それだけ?」と問い質した。


すると翔ちゃんはちょっと口籠りながら

「ん?大事な人とのプライベート旅行だから…みたいな事を言ったかな。」


「だからあんな含み笑いしたんだ。もう、恥ずいじゃん。」


とは言ったものの翔ちゃんがそんな風に言ってくれた事が嬉しかった。


「翔ちゃん、ありがとう。ハイ、この貝あげる。」


「おっ、おぉThank you。」




日も西に傾き海をオレンジ色に変えていた。



「よし、じゃホテル行くか。」


今夜翔ちゃんと過ごす宿へと向った。



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まだまだラストが見えないままゆっくりのんびり旅をしております照れ


今日も暑くなるって🍧🥤

熱中症などに気を付けてねバイバイニコニコ



ランチはひんやり冷たい相葉くん素麺食べようかな爆笑





ぶいちゃんクローバー