「ただいま~」
仕事を終えて家に帰ると部屋の明かりが点いていた。リビングのドアを開けるとソファーに座って読書中の翔ちゃんの姿が見えた。
俺が帰って来たのも気付かず本に入り込んでいたから側まで行った。
「翔ちゃん、ただいま!」
「あっ、雅紀おかえり」
やっと気付いて目を合わせてくれた。
「ずいぶん真剣に読んでるね」
「ごめん、ずっと読みたかった本が今日届いたから」
「ふ~ん。飯は食べた?」
「………」
返事がないので見るとまた翔ちゃんは本の世界の中。おーい、俺聞いてるんですけど。
「翔ちゃん、翔ちゃん、翔ちゃん!!」
「え?あ?何?ごめん」
「さっきから呼んでるのに!飯、飯は食べたの?」
「あぁもう喰ってきた。雅紀は?」
「俺も喰ったから後で飲もう。俺、風呂に入ってくるよ」
「了解!」
そう言うとまたすぐ視線を本に向けた。
もう…💨俺は小さなため息を出してバスルームへ向かった。
「あ~気持ち良かったぁ」
風呂からあがってリビングに戻ると翔ちゃんはまだ本を読んでいた。
集中しちゃうともう他の事が入らなくなっちゃうんだよなぁ。
でもさ、そんな集中している時の翔ちゃんも最高に格好いいんだ。
とは言えいつまでも放っておかれると俺だって寂しくなっちゃうよ。
「翔ちゃん、飲もうよ」
つまみとビールを用意して声をかけた。
「……」
ほら、全然聞こえてないし。
「翔ちゃん!ねぇ、そんなに面白いの?何読んでの?」
「あっ、おい!!」
俺は読んでいた本を奪い取った。
「ん?人生の意味の心理学?」
何だか難しい言葉がズラリと並んでいた。
「へぇ翔ちゃん心理学なんて身に付けようとしてるの?」
「いや、相手の気持ちが分かることによって自分自身にも利になるというか…」
こめかみをポリポリと掻きながらグビッとビールを飲んだ。
心理学ね…
「ふ~ん…じゃあさ、今俺の心読める?」
「はぁ?」
「俺の気持ち読んでよ」
翔ちゃんの目を見つめて言った。
翔ちゃんは俺の頬を両手で挟んでじっと見つめた。
「明日のロケの収録巻けるかな…とか?」
「………バカ!ちげーよっ!もう、寝る!翔ちゃん後片付けといてよね。」
翔ちゃんのバカヤロー💧何が明日のロケだよ。全然俺の心読めてないじゃん。何が心理学だよ。
先にベッドルームに行き布団に潜った。
リビングの方からカチャカチャ片付ける音が聞こえた。
翔ちゃん…
しばらくして意識が薄れそうになる頃ベッドが軋み背中が温かくなった。
「雅紀?雅紀の気持ちに答えていい?」
耳元で翔ちゃんが言った。
「え?」
振り返り翔ちゃんの顔を見ると優しく微笑み俺の唇を塞いだ。
「一緒に気持ち良くなろ?」
俺が頷くと翔ちゃんはゆっくり俺の上に乗って首筋に顔を埋めた。
ちゃんと俺の心を読んでくれていたんだね。
「雅紀の事は分かるよ。愛してるから」
「うん…」
翔ちゃん、俺も翔ちゃんが大好きだよ。
本に嫉妬してしまうほど好きなんだ。
心が通じ合ってると確認出来た秋の夜だった。
※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆
ずいぶん前に下書きしていたお話をやっと書いたよ。
下書きで途中までの話がいくつかあるけどなかなか終わらせられなくて



京セラでイチャイチャ絶好調の櫻葉さん
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翔君のお尻に刺激だなんて~

お好きね



街の景色はもうクリスマス





櫻葉カラー❤️💚でテンション⤴️あがるね~

では、

お目を通してくれてありがとう

ぶいちゃん
