小児科という現場は、ときに大変な状況に直面することもあるが、そこで働く看護師だけが味わえる特別な喜びも数多く存在する。
一番の醍醐味は、何といっても子供たちの回復を目の当たりにできることだろう。
昨日までぐったりして元気がなかった子が、適切な治療によって、翌日には笑顔を見せ、元気に走り回るといった姿を見ることも珍しくない。
生命のエネルギーに満ちあふれた回復の過程を支えられることは、看護師としてこの上ないやりがいにつながる。
また、子供たちの心身の成長を長期的、あるいは短期的に見守ることができる点も、小児科看護の大きな魅力といえる。
小児病棟の入院生活でも、子供たちは日々新しい言葉を覚えたり、新しいことができるようになったりと、刻一刻と成長を遂げていく。
病気と闘いながらも懸命に生きようとするその姿に、看護師側が勇気をもらうことも少なくない。
一人の人間が育っていく大切なプロセスに関わり、その健やかな発達を支える役割を担えることは、小児科ならではの特権といえるだろう。
同時に、純粋でまっすぐな子供たちと接する日々は、心を温かくしてくれるものだ。
子供たちの笑顔や、退院時の「ありがとう」という言葉は、看護師にとって最高の報酬であり、明日からも頑張ろうと思える原動力になるだろう。
子供たちの回復を願い、その豊かな成長を喜び、みんなで守り育んでいく小児科の仕事は、看護の原点にある、人を慈しむ心を再確認させてくれる、素晴らしい働き方であると感じている。

小児科で働いている看護師にとって難しいのは、何かを子供の患者にしてもらわなければならないときに、それを実際にさせることだろう。
それに対してやりがいを求めていくのは、小児科に勤めるときには重要な考え方である。
仕事を効率的に行おうと考えると、子供になぜと聞かれたときにはその理由を簡単に説明して理解を促すというのが基本だろう。
しっかりと説明すれば子供でもいつかは理解してくれる。
慣れてくれば相手のレベルに合わせて話せるようになり、速やかに理解してもらえるようになる。
それをやりがいとする方法もあるが、患者が変わる度に苦労しなければならず、少し高度な話をしようとすると頭を抱えるほどになる場合も多い。
なぜという質問に答えようとしているうちは、苦労が絶えることはまずない。
しかし、あえて説明はせずに理由を考えさせる習慣を付けると状況が一転する。
理由を説明してしまうよりも難しいことではあるものの、このような方針を取っていくことで自分で理由を考えるようになり、その確認をするために質問をするようになる。
すると受け答えも簡単になり、患者の理解も深いので納得して薬を飲んだり、医療機器を使用したりしてもらえるだろう。
疑問を解決できるようにしていくのは、打てば響くことが多い子供を相手にする小児科ならではのやりがいである。
手間がかかると考えてしまうと自分が説明してしまうが、長い目で見て理由を考えさせるようにするのが望ましい。
そのほかのやりがいについてはこちらのHPに詳しく載っており、小児科で働く看護師はもとより、これから小児科を目指す看護師にとっても参考になるだろう。