引き続き、カストロ観光ニコ





(大型商業施設リーデルの最上階から)






港沿いを歩いていると、


遊覧船ツアーのキャッチーが。






内容は90分で上記写真周辺を周るそう。





時間に余裕があったので

迷わず乗ってみることにしましたルンルン




ここで私達夫婦は

忘れられない1人の少年と出会うのでした!






天気は良く、波も無し!





出発した直後、







「今日は来てくれてありがとう」と


ツアーガイドを始めてくれたその少年。






どうやら家族経営のツアーのよう。



お父さんとお兄ちゃん2人が船の操縦をし、


この子がお客さんのツアー担当。



年齢は9歳!びっくりびっくりびっくり



日本でいえば小学3年生の子が、


見知らぬ外国人相手に堂々と


町の歴史や建造物の紹介をしているのです!





夫がちょっかいをかけると、

実は緊張していたらしくモジモジ照れ





ガイドの合間にちょこちょこ横に来ては


「どこから来たの?」


「なんで来たの?」


と質問してくれました。






そんなこんなしていると、


対岸側の陸へ到着していました。





ちょっとドキドキした上陸の瞬間。笑



歩くための板は立てかけてあるだけで、

簡単にずれ落ちてしまって。笑笑





島には古い元祖な建物。



高床式の水上家屋で、


壁などは雨水の浸透を防ぐため、


ウロコ状に木板が貼り付けられています。




チロエ島ならではと言われていますが、

意外に他の町でも見かけます。てへぺろ






昔は集落があった(?)らしく、


鱗デザインの教会もありました。







なんとなく船で記念撮影。笑


◯◯◯からの漂流船のよう😅






ガイドの少年くんは

お客さんからの質問対応に引っ張りだこ。





お次は水上家屋群へ…!





天気が良いので

鏡張りになっていましたキラキラ






先程見たものと比較すると


モダンなデザインが多かったです。






水上ホテルもいくつか見受けられました。





夫がふざけてガイドの少年くんに

あれは君の家かい??」と尋ねると、



僕はパパの家に住んでるもん!!」と


子どもながらの回答が返ってきて、


他のお客さんも大笑い爆笑





そして最後に少年君が夫に話してくれた事が。


「英語話せる?
  僕は英語を話せるようになりたいの。
  何か教えてよ!」




ここはスペイン語圏。



お客さんから英語で話しかけられて

困った経験があったのでしょうか。




少年君のこの言葉を私達は忘れられないのです。






ツアーは時間通りに終了。





多くのお客さんが少年くんにチップを

渡していました。



受け取る少年くんは全然嬉しそうでは

ありませんでした。



そのお金は彼の物にならないからでしょうか。








夫はサングラスを少年くんにプレゼント。

(新しいのが欲しかったのもあった?…にやり)



でもこれはただのプレゼントではなく、

少年くんの夢への糧の1つとなればと

私達は願っています。




日本の子どもは

平等に皆等しい教育を受ける事が

当たり前であって、


更に、

子どもの様々な可能性を実現できるような

環境が整っている事が幸せとされていると

私は感じています。




このような観点に囚われていると、

小さな島で家族のために働く少年くんは、

恵まれない環境に居るかもしれません。




しかし私達夫婦は、

この少年くんが生きていく上で

とても必要なものを9歳にして既に

手に入れている事を感じました。




ガイドの仕方。

船の扱い方。

観光客への媚び方。(言い方は酷いですが)





これらのような

大人から教わった事以外に、です。





それは少年くんから出た

僕も英語が話せるようになりたい。


という言葉。




これは

彼の経験から彼自身が引き出した言葉であると

思います。





日本においてこのような夢の持ち方を出来る子は

なかなか居ないのではないでしょうか?




子どもの成長にとって
最も必要なものってなんでしょう??





そんな事を考えさせられました。





「お前は将来の夢は何もないのか」

「何かやりたい事や興味がある事はないのか」



そんな言葉をかけられてしまう

平等な教育を受けて、

豊かな環境にいるはずの子ども達。




無論、私もその1人なのですが。





少年君がサングラスを見る度に

あの時話した事を思い出してくれるように。

英語を学びたいという夢を忘れないでくれるように。




そんな事を願ってお別れしました。






時間によって水はこんなに干上がります。





水上家屋を見る際には潮の満ち引きに

注意です❗️