―アナタには聴こえますか?
細くか弱い泣き声
声にならない叫び
ほら―
飛び交う言葉は呪文のように
「クソガキ」「シンジマエ」「ウムンジャナカッタ」
ボクはワタシは出来損ないなんだ
ボクはワタシは生まれちゃいけなかったんだ
そして笑顔が消えて
そして涙が消えて
そして心が消えて
ゴミ達で賑わう部屋の片隅
湿った布団の温もりに包まれた押入れ
冷たい風とたくさんの星が瞬くベランダ
ボクだけワタシだけの特等席
ボクだけワタシだけが知っている秘密の場所
雨が強く地を叩く日には弾むように外へ飛び出す
傘も持たずに外へ飛び出す
そして吐き出すんだ
胸に蠢くモノを
黒い塊を
ドロドロした何かを
スーッと何もかもが雨に吸い込まれていくようで
そして独り楽しげにはしゃぎ廻り
歌い続け
踊り明かして
だけど頬を濡らす雨は
伝い落ちる雨は
いつか失くしたはずの涙のようで
こうして今その瞬間(とき)を生きていく
少しずつオトナになっていく
それは回転を止めてしまうコマのように
傾きながら。。。
揺れながら。。。
―ここに綴ったオハナシ
決してオトギバナシではありません
子供達のためアナタに何が出来ますか?
子供達のため自分に何が出来ますか?
ただ一つ確かなこと
子供達は今も待っています
優しいお父さんお母さんが帰って来るのを
笑顔のお父さんお母さんが抱きしめてくれるのを―